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担当別５０音一覧

科 目	伝送回路	区 分	電子工学科科目群
授業コード	14237	開設セメスター	7S
曜日・時限	春　木/12	単位数	2単位
担当者名	上野　元治

授業の概要

インターネット／ｉ－ｍｏｄｅといえども、伝送システムによって「物理的」に信号を伝えています。本講義では、信号が物理的にどのように伝えられているか、有線伝送、無線伝送の概要を学ぶ。特に、機能的に重要な伝送回路については設計法を含めて講義をする。伝送システムは通信システムの中では、文字どおり「縁の下の力持ち」で泥臭い領域ですが、長い歴史の積み重ねを経て確立された基本的な考え方や手法を項目間の関係や全体の流れを把握しながら、（ちょっと駆け足ですが）理解してもらいたいと思っています。

到達目標

授業計画	テーマ	内 容
第1回目	伝送システムの概要	有線・無線を含めた伝送システムを通信システムでの位置付けとその構成／機能について概説する。
第2回目	信号の表現	伝送する信号の性質をどのように表したら伝送システムの設計や評価に活用できるか。信号の表現法について学ぶ。
第3回目	伝送システムの機能の表現	伝送システムを構成する変復調・伝送回路・伝送路の機能を理解し、その記述（表現）法を学ぶ。
第4回目	変復調回路の働き	現在、重要なデジタル変復調について、基本的な働きを概説する。
第5回目	伝送路（１）有線伝送	最も基本的な有線伝送路である平衡対による伝送機能を理解する。
第6回目	伝送路（２）光伝送	現在の主流である光ファイバーによる伝送の原理を学ぶ。
第7回目	伝送路（３）無線伝送	携帯電話をはじめ今後も応用が期待される無線伝送をアンテナ系を含めて理解する。
第8回目	伝送回路の機能と設計の流れ	伝送回路（主にフィルタ回路）の機能と設計手法について概説する。以下５回の講義のイントラダクション。
第9回目	伝送量の定義と表現	伝送回路によりいったいどのような（物理的）量が伝送されるのか、第２回目に引き続き、再度正確に定義する。
第10回目	伝達関数の近似（１）	電子工学の設計手法の中でも最も完成されたもののひとつである「等角写像による伝達関数の近似方法」について学ぶ。
第11回目	伝達関数の近似（２）	等角写像による伝達関数の近似方法を具体例により理解を深める。
第12回目	伝送回路の合成（１）	LC受動素子による回路網の合成を梯子型伝送回路の合成を中心に学ぶ。
第13回目	伝送回路の合成（２）	デジタル素子（ソフトウェア）による回路網の合成法について概説する。
第14回目	まとめ	講義のまとめと今後の伝送回路（システム）の発展方向について概観する。
第15回目	定期試験

使用テキスト	特になし。毎回ポイントを記したプリントを配布します。下記の参考文献①をベースにする予定
参考文献	①伝送工学論／岩崎榮治著／東海大学出版会、1994年 ②伝送回路／辻井重男著／コロナ社、1997年 ③アナログ電子回路／上野元治他（共著）／オーム社、1999年
成績評価方法	レポート、定期試験、10分程度の発表により評価する。 評価式＝レポート（20点×３回）＋定期試験（40点×１回）＋発表（10点×N回）