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音響工学

科 目
音響工学
区 分
電子工学科科目群
授業コード
14245
開設セメスター
7S
曜日・時限
春 木/78
単位数
2単位
担当者名
小池 卓郎
授業の概要
音響工学は、人間の感覚と直接結びつく生理的な分野、電気回路と機械振動系の類似性の考え方、オーディオ機器の原理、楽器などの原理、人間の音響情報の認識、超音波の医学的応用や騒音問題への対応など、現代生活のあらゆる分野に関係する極めて学際的な学問である。したがって、音響工学は工学全般の基礎事項を含んでいる。本講義では、時間の関係もあってテーマを絞って入門的な解説を行う。
 
到達目標
音響工学は極めて広い学際的な分野を多く含む科目なので全ての関連分野の内容を全部学ぶことは時間的に難しい。すなわち、普通の専門科目のように一つの分野を深く極めるのでは無く工学全般について横のかかわりに目を向ける必要がある。また、新しい分野に対する好奇心をどれだけ持てるかが重要なポイントとなる。講義の内容を注意深く聴いてノートを取ることが最終評価に反映される。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
音響工学の歴史 音響が人類の歴史に登場するのは極めて古い。音響工学の発生に関する歴史について簡単に述べる。
 
第2回目
人間生活と音の関わり 生活の各分野における音の関わりについて概観する。
   
第3回目
音波の物性と音響用語音波の性質、音波の伝わり方、反射や透過について解説する。
第4回目
人間の聴感覚と音声
   
感覚器官、聴覚の特性、音の高さと音色、ステレオ効果など、これまでの音響工学で述べられている内容を解説する。
第5回目
音声情報の脳内処理
  
音声の情報を人間はどうやって脳内で認識するのか。作曲家や演奏家の脳はどのように働いているのか。最新の研究を紹介する。
第6回目
波動理論音波の伝搬の基本式、音波の伝わり方、振動などについて詳しく学ぶ。
第7回目
電気・機械・音響系の対応機械振動系と電気回路との対応、音響系と電気回路の対応、等価回路解析法について述べる。
第8回目
音響信号の解析音響信号のアナログ処理、フーリエ解析について述べる。
第9回目
デジタル音響信号処理Ⅰデジタル音響信号処理の基本について学ぶ。
第10回目
デジタル音響信号処理Ⅱデジタル音響処理の応用について学ぶ。
第11回目
音響工学の関連事項
(1)マイクロホンと送話器
感度、指向性、マイクロホンなどについて学ぶ。
第12回目
音響工学の関連事項
(2)受話器とスピーカ
受話器、スピーカなどの動作について学ぶ。
第13回目
音響工学の関連事項
(3)騒音とその制御
騒音の影響、評価法、測定法および防止対策。
第14回目
音響工学の関連事項
(4)超音波の応用
(5)建築音響
超音波の性質と学や医学への応用、建築音響の要点。
第15回目
総合評価

使用テキスト
・わかる工学全書「わかる音響学(改訂版)」/中村顕一ほか/日新出版
・必要に応じてプリントを配る
参考文献
・「電気音響概論」/西巻正郎/森北出版
  その他必要に応じて紹介する
成績評価方法
出席状況と最終試験の結果によって判定する

更新日:02/12/2003

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