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道徳の指導法

科 目
道徳の指導法
区 分
教育学科科目群
授業コード
16131
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 木/78
単位数
2単位
担当者名
新井 徹夫
授業の概要
教育はいま戦後最大の転換期を迎えている。新学習指導要領は「ゆとり」の中で「生きる力」を育むことを目標としている。中教審は「大人社会のモラルの低下」に憂慮して、「心の教育」を提唱している。道徳教育は学校の教育活動全体の中で行うこととされ、人間としての在り方生き方の基礎となる道徳的価値観について学び、自覚を深めることにある。しかし、我が国の道徳教育は、明日を担う若者に対して、時代の諸課題に十分応えていないのではないだろうか。
そこで日本思想における道徳観の流れ、戦前から現代にわたる道徳教育思想の変遷を学び、道徳教育の基本原理、目標、内容を把握し、具体的な実践、指導の在り方を検討する。
到達目標
道徳教育の本質、戦前・戦後の道徳教育を考察・理解する。学校における道徳教育の「目標」とその意義を理解する。教師として道徳教育を進めるための実践的指導力を身につける。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
なぜ道徳的であらねばならないのか(1)シラバス補足説明 (2)最近の子どもの問題行動 (3)自分にとって道徳・倫理とは何か
第2回目
日本思想における道徳観の流れ(1)古代の思想―道徳意識のめばえ (2)日本的仏教の発展
第3回目
(1)近世日本の道徳思想、儒学、国学 (2)武士の倫理、町人の道徳
第4回目
近代日本の道徳教育(1)近代的国民形成の論理 (2)「富国強兵策」の一環としての教育
第5回目
(1)国家主義道徳の展開 (2)自由民権の道徳教育
第6回目
(1)教育勅語 (2)徳目主義
第7回目
(1)道徳教育の動揺と再編 (2)自由主義教育と修身
第8回目
現代の道徳教育公民教育刷新委員会、教育基本法、国民実践要領
第9回目
新学習指導要領を踏まえて、道徳教育の目標と内容
第10回目
人間形成と道徳教育
第11回目
道徳教育の実践道徳教育の計画・指導案、指導評価の検討
第12回目
全人教育論から学ぶ道徳教育
第13回目
マルチメディアの活用、メディア・リテラシー
第14回目
他者への眼差し
「人権の世紀」を志向して
模擬授業I 「モラルとしての新しい市民性とは」 模擬授業II 「ディベート、ディスカッション等を中心に」
第15回目
かけがえのない個人として(1)「学習指導案」「模擬授業」 講評 (2)反省と展望 (3)総合評価

使用テキスト
『新道徳の研究』長田三男・橋本太朗(酒井書店)
文部省『小学校学習指導要領解説 道徳編』(財務省印刷局)
文部省『中学校学習指導要領(平成10年12月)解説―道徳編―』(財務省印刷局)
文部省『高等学校学習指導要領解説 総則編』(平成11年12月)(東山書房)
その他、授業時に随時プリント配布
参考文献
『世界の道徳教育』J.ウィルソン監修、押谷由夫・伴垣信編訳(玉川大学出版部)
成績評価方法
テスト50%、レポート30%、授業への参加度20%
更新日:02/27/2003

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