授業計画 | テーマ | 内 容 |
第1回目 | オリエンテーション | 講義全体の目標としての「神」の問題を論じます。 |
第2回目 | 唯一神教(1) | 唯一神教の思想を旧約聖書、新約聖書をもとに歴史的、社会的に論じます。 |
第3回目 | 唯一神教(2) | 唯一神教というものが、多神教との対比の中で、多神教的、民族主義的宗教の枠組みの超越を意味していたことを論じます。 |
第4回目 | 唯一神教(3) | 唯一神教の思想と近代の貨幣経済との類似点、問題点をG・ジンメルの思想をもとに論じます。 |
第5回目 | 唯一神教(4) | キリスト教思想における唯一神教の極論として、エックハルトとクザーヌスの思想を話します。 |
第6回目 | 神の存在論証(1) | 西洋哲学思想史にみられる神の存在論証について、特に「宇宙論的証明」と呼ばれるものについて論じます。 |
第7回目 | 神の存在論証(2) | 西洋哲学思想史にみられる神の存在論証について、特にアプリオリな証明について論じます。 |
第8回目 | 神の存在論証(3) | 「神がいる」という場合の言語の問題を考えます。 |
第9回目 | 善人がなぜ苦しむのか。(1) | 神義論について旧約聖書の「ヨブ記」をもとに考えます。 |
第10回目 | 善人がなぜ苦しむのか(2) | 神義論について旧約聖書の「コヘレトの言葉」をもとに考えます。 |
第11回目 | 神の「顔」の問題(1) | 唯一神教にも関わらず、キリスト教では「イエスの顔」を描きます。「イエスの顔」の問題について考えます。 |
第12回目 | 神の「顔」の問題(2) | 前回の続きとして、「イエスの顔」の問題を考えますが、東方教会のイコン、さらにルオーの「聖顔」などについて考察します。 |
第13回目 | 「愛」の問題(1) | イエスの「愛」の思想を、そのたとえ話をもとに考察します。 |
第14回目 | 「愛」の問題(2) | イエスの「愛」の思想と神の問題を考察します。 |
第15回目 | まとめ | 唯一神教における超越的神という思想と「顔」という個別性とが「愛」において融合することを論じます。 |