授業の概要 | 領域における「表現」とは、単に創造的、芸術的な分野を示すのではなく、幼児がその子らしく生きる姿すべての表出を含んでいる。表現力豊かに生きるとは、その幼児らしく活き活きと生活する事であると換言できる。豊かな表現者を目指す事において、幼児も保育者も同じ地平に立つ者である。表現を「発信」としてのみ捉える事は片手落ちである。何故なら表現を受信する人間のあり方によって、表現自体もその様態を変化させるからである。幼児を表現力豊かに育てようとするならば、子どもの表現を暖かく受け取り、同時に応答する表現力が保育者に求められる。授業では、表現の一部分としての「応答」についても考察を加えたい。 |