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教育の原理

科 目
教育の原理
区 分
教育学科科目群
授業コード
16015
開設セメスター
3S
曜日・時限
春 月/34
単位数
2単位
担当者名
佐藤 隆之
授業の概要
 教育学を構成する基礎知識(教育方法、カリキュラム、教育評価、教育法規など)や教育を考えるうえで重要となる理論(教育空間、教育関係など)について、現代教育の動向と関連づけながら講義する。
 なお、現代教育の動向を知る上で、新聞・雑誌などに取りあげられている教育関連の問題について、全員に発表を課す。
到達目標
1教育学の基礎知識を習得する。
2現代教育の課題を理解する。 
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
オリエンテーション・講義計画、進め方などについて
・教育の「原理」とは何かを、教育の「発明」、雑学としての教育学といった視点から講義する。
・発表の要領について
第2回目
現代教育の課題(1)「学級崩壊」の背景 教育学について学ぶにあたり、現代教育の状況や問題点を明らかにする。
第3回目
現代教育の課題(2)「学校荒廃」現象の分析  現代教育が抱える問題を、1970年代以降における日本の社会変化というマクロな視点から分析する。社会変化については、「マンガ」の変容に注目して検討する。それをとおして、今後求められる改革の方向性を探る。
第4回目
カリキュラムと学びの再検討(1)カリキュラムの基礎知識 「知っていても使えない」「テストはできるが嫌い」といった学びの問題点に迫りながら、学びの対象であるカリキュラムについて講義する。
第5回目
カリキュラムと学びの再検討(2)「学び」の再構築 新しい学びのモデルを、生活知、正統的周辺参加といった観点から提示する。
第6回目
教育方法の歴史と展望-なぜ、うまく教えられないのか 教育方法について、現在に至るまでにどのような方法が開発されてきたかを論じる。コメニウスやペスタロッチの直観教授、ヘルバルトの教授段階説、新教育における改革(個別教授、プロジェクト・メソッドなど)、戦後の教授理論(マスタリー・ラーニング、ブルーナーの発見学習など)をとりあげる。そのうえで、現在推進されている方法改革の動向について論じる。学校という場所における会話の特殊性という観点から、教授の困難性を論じる。
第7回目
教育評価-「人間の測り間違い」の克服 教育評価の類型、学校における評価の特徴や問題点、新しい評価法の開発などについて論じる。
第8回目
教師の条件-ドラマにみる教師 日本における教員養成の制度や歴史を整理しつつ、求められる教師像について、テレビドラマに登場した教師にふれながら論じる。
第9回目
教育問題を考える(1)校則 代表的な教育問題をとりあげ、問題が発生している原因や解決策について、歴史的・理論的視点から検討をくわえる。
第10回目
教育問題を考える(2)体罰
第11回目
教育関係論-ともだち・恋愛・教育 教育関係について、友人関係や恋愛における人間関係とコミュニケーションを素材としながら論じる。
第12回目
教育空間論-オープン・スクール 四角四面の教室という空間が、そこでの教育のありようを阻害していることは早くから指摘されてきた。オープン・スクールを例にして、教育空間の目にみえない力や重要性について考える。
第13回目
学校の生活-ヒドゥン・カリキュラム われわれが学校で学んでいることは、教科書に書いてあること、先生が教えてくれることだけではない。学校にいるだけで、知らず知らずのうちに身につけていることがある。しかも、それが大きな影響力をもつことがある。そのような見えない教育の機能を分析する。
第14回目
近代学校教育の批判的検討 近代学校教育について、再生産論、システム論、反教育学といった視点から批判的に分析する。
第15回目
総括 これまでの講義ふりかえりながら、重要事項について整理する。

使用テキスト
丸橋唯郎・佐藤隆之『学生と語る教育学』学文社、2002年。
参考文献
適宜指示する。
成績評価方法
出席10%、発表30%、試験50%、授業参加10%
更新日:01/24/2003

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