授業の概要 | 演劇を成り立たせている要素のひとつである戯曲(台本・テキスト)とは、いったいどのような形式のものであり、どのような機能を持っているのか。歴史的には一様ではなかった戯曲形式も、近現代に至って、小説とは異なる独特の形式となった。戯曲と実際の舞台の間には相違点がある。それでは、どのように戯曲を読み解いていけばよいのか。
この授業では、具体的な作品の読解方法の会得を通して、現代における戯曲の意味を、できる限り「上演」という観点から追求していきたい。とくに、ギリシャと日本の古典演劇とその台本の具体例を通して、現代の戯曲形式との本質的な違いを述べたい。なお、受講者(学生)自身による「音読」ないしは「パブリック・リーディング」という授業運営の方法を実施する。
学期の途中で中間レポートの提出がある。B5版原稿用紙・縦書き・5枚以内。
学期末に試験を行う。
なお、毎回授業終了時に「授業内容に関するアンケート」の記入を行う。 |