授業の概要 | 芸術というものが、人間の性格形成に、あるいは人間性の確立にどのような作用と意義をもっているのか。この問いに対しては、「芸術」と「教育」に関する考え方の相違、人間性に対する社会的な要請、あるいは芸術教育に携わる者の考え方などによって、様々な解答が導き出されるであろう。
この授業では、まず様々な芸術教育の概念を概説し、最も身近に存在する玉川学園の芸術教育、「芸術と教育」に関して伝統と豊かな実績を持っている本学の芸術教育の特長を概観する。そして、そのルーツを訪ねる形で、つまり歴史を遡行する形で、シラーの美的教育論など今日の芸術教育の主要概念を形成してきた芸術教育思潮を概観し、さらに古代ギリシアなど西欧における主要な芸術教育の思想を明らかにする。
学期末に筆答試験を行う。
なお、毎回授業終了時に「授業内容に関するアンケート」の記入を行う。 |