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コミュニケーション論入門

科 目
コミュニケーション論入門
区 分
コアII言語表現科目群
授業コード
50108
開設セメスター
2S
曜日・時限
秋 木/12
単位数
2単位
担当者名
大内 博
授業の概要
人間は社会的存在であると同時に、コミュニケーションなしでは存在することができない存在でもある。この授業では言語によるものと非言語のコミュニケーションを、さまざまな観点から具体的に考察して、受講生が優れたコミュニケーション能力を身につけるようにする。「ガン告知」「いじめ」のような具体的な問題も取り上げて考えてみたい。
到達目標
この授業を受けたことによってコミュニケーションを効果的にできる人になって欲しい。その能力とは、言語的なもの、非言語的なもの、さらに、日本文化の枠を超えて、地球という惑星に生きる人間としてのコミュニケーションをも視野に入れたものにしたい。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
コミュニケーションとは何かコミュニケーションの定義。
自己開示テストを行う。
第2回目
コミュニケーションの理論各種理論の紹介。
受講生自身に自分の生活を描写するコミュニケーション・モードを描いてもらう。
第3回目
対人間コミュニケーション
コミュニケーションの崩壊
いじめというコミュニケーション崩壊
映画「ペイフォワード」一部鑑賞。
いじめの体験について書く。
第4回目
開示の問題
自己開示
情報の開示
文化的な開示の比較
開示とコミュニケーションの必然的なつながりについて考察する。
第5回目
「ガン告知」に見る情報開示の問題さまざまな文献を参照する。
体験談を読む。
受講生自身が状況を仮定して文章を書く。
第6回目
「ガン告知」の日米比較特に日本とアメリカにおける『ガン告知』の現状を調べた上で、コミュニケーションの観点から考察する。
第7回目
カルチャーショックにおけるコミュニケーションの崩壊
逆カルチャーショック
カルチャーショックは何が原因で起こるのかを考察する。
受講生はこの問題についての考察をして文章を書く。
第8回目
家族崩壊とは何か
コミュニケーションとの関わり
家族崩壊という現象について考察する。
この問題においてコミュニケーションはどのように関わっているかを考える。
第9回目
学校崩壊とは何か
コミュニケーションとの関わり
学校崩壊の現状を調べる。
学校崩壊の定義はあるのか。
その解決法はコミュニケーションと関係しているかどうか。
第10回目
「ひきこもり」というコミュニケーション崩壊「ひきこもり」現象の定義づけ。
第11回目
文化表現変形規則日米文化を自己表現・曖昧性・開示性などいくつかの軸を使って比較してみる。
第12回目
自分を表現するということ
日米比較
家庭でのしつけに始まる自己表現について考察する。
第13回目
愛情表現の日米比較
サピア・ウオーフの仮説
英語と日本語では愛情の表現において異なってくるのはなぜか。言葉と文化の関係を示唆するサピア・ウオーフの仮説を参考にしながら考える。
第14回目
異文化コミュニケーション
異次元コミュニケーション
新しい可能性としての異次元コミュニケーションを考える。
第15回目
「汝、自身を知れ」ソクラテスコミュニケーションの問題を追及していくと、いったい自分とは何だという問題にぶつかる。というよりも、どのような存在として自分を規定したいのかという問いに直面する。いじめ・ガンの告知・引きこもり・家庭崩壊・学校崩壊といった現代社会が直面する問題について考えるとき、究極的にたどりつくのは、「あなたはこの問題を前にして自分をどのように創作しますか」という問いである。

使用テキスト
なし。
参考文献
ジェンダーから世界を読む
日米文化特質の研究
子育ての比較文化
社会言語学への招待
どうして男はそんな言い方、なんで女はあんな話し方
成績評価方法
授業中に書くペーパーおよび期末に提出するペーパー。

更新日:02/14/2003

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