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英語学入門

科 目
英語学入門
区 分
教養科導入科目群
授業コード
19210
開設セメスター
1S
曜日・時限
金/34
単位数
2単位
担当者名
青木 敦男
授業の概要
ゲルマン人であるアングロ・サクソン人が5世紀中頃に英語をブリテン島に持ちこんでから、英語が文献に登場するまでに約200年の歳月を要した。7世紀の文献に現れたこの頃の英語は古英語と呼ばれ、文法、語彙、スペリング、発音の点で現代英語とは著しく異なっており、むしろ今日のドイツ語と類似点が多々見られる。現代英語の祖先である古英語は、英語の母語者にとっても、また英語を母語としない人たちにとっても外国語のように思われるはずである。英語の歴史は、大きく三つの時代に区分出来る。即ち、屈折語尾により文法関係を表した古英語の時代、徐々に屈折語尾が水平化された中英語の時代、そして屈折語尾の消失に伴い語順が確立されるに到った近代英語の時代に区分出来る。講義の前半では、今日国際語になった英語の歴史及び英語の系譜を概観したいと思う。講義の後半では、古英語から中英語を経て現代英語に到る1300年の歴史を持つ英語の歴史の中で被った史的変化(音変化-母音の変化及び子音の変化)を明らかにすることにより、現代英語の理解を深めたいと思う。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
講義の全体ガイダンス
第2回目
アングロ・サクソン人の渡来
第3回目
インド・ヨーロッパ語族
第4回目
ケンテゥム言語とサテム言語
第5回目
ゲルマン語の分類法
第6回目
ゲルマン語起源の名詞の複数形
第7回目
子音の組織・グリムの法則・フェルナーの法則・グラスマンの法則
第8回目
ウムラウト
第9回目
アプラウト(不規則動詞の起源)
第10回目
アングロ・フリジア明音化・ブレイキング
第11回目
語頭口蓋音による二重母音化・口蓋化
第12回目
古音の推定(ゲルマン語~古英語)
第13回目
弱変化動詞(規則動詞の起源)
第14回目
同器性長化・開音節長化
第15回目
大母音推移

使用テキスト
プリント使用
参考文献
開講時に指示する
成績評価方法
原則として定期試験の結果に基づいて評価する。但し、課題・授業への参加度・出席状況も考慮に入れる場合もある。
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