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総合演習

科 目
総合演習
区 分
農学部教職関連科目群
授業コード
80118
開設セメスター
6S
曜日・時限
金/12
単位数
2単位
担当者名
鈴木 光
授業の概要
        環境問題を取り巻く状況は日々変化し、範囲も拡大の一途で全体像を知ることが困難となっている。具体的な事象を通して問題が複雑に絡み合っている実態を知り、その裏にある本質的な課題を探る。地球温暖化の「南北公平性」原子力の「世間間の公平性」や「自然の権利」など環境問題の再定義について考える。環境教育の重要性を理解し、学校教育に好ましい学習展開を各自が組み立て考える。
授業計画
テー
内 容
第1回目
        環境問題を考える視点
        (環境問題の再定義)
                  日本の公害の歴史を辿り、最近起こりつつある環境問題と比較し、問題が複雑に絡んでいることを理解する。21世紀の環境問題を考える視点を把握し、今後の学習の導入部とする。
第2回目
        人口爆発と食糧危機
        (貧困と平和、環境への圧力)
                  人口増加と食糧問題が地球環境にどのような負荷となっているか、貧困と人口問題の関わりや開発途上国の問題が今後の地球環境にどのように影響するかを考え、我が国を含む先進国の役割を考える。
第3回目
        経済成長と地球環境
        (科学技術と開発、企業倫理)
                  経済成長:科学技術が開発と結びつき大きな環境問題をひき起こしてきた。しかし環境問題の解決には科学技術が不可欠である。自動車の開発技術を通して科学技術の功罪や企業倫理について考える。
第4回目
        世界の農業と土壌
        (世界の水資源と農業)
                  人口と食糧問題に絡み農業と自然破壊の関連を知り、また土壌を守る難しさ、現代の食糧生産が地球環境に圧力をかけている実態を知る。メコン河流域国の現状を通して今後の水資源と環境問題を考える。
第5回目
        森林破壊と人間の生活
        (自然の権利を考える:倫理)
                  森林・熱帯林破壊の現実から人口・貧困・政治的矛盾が環境破壊を起こしていることを知り、開発途上国支援を考える。白神山地自然保護に学び、生物の種、生態系などの自然の権利を環境倫理から考える。
第6回目
        環境問題と公平性
        (地球温暖化の南北)(原子力の世代間)
                  温暖化の因果関係を考察し国際協力の必要性を知る。先進国が世界資源の4/5を消費している実態から南北間の公平性を考え、EUバブル案など国家の枠を越えた問題を考える。世代間の公平性も考える。
第7回目
        危機に瀕する生態系
        (陸上生物・海の生態系)
                  陸上・海の生物の生態系を人間が乱している事実を知り、開発が環境が圧力となっていることを認識する。化学有害物質の行方を探り、環境ホルモンなど地球全体に拡大する物質と生態系への影響を考える。
第8回目
        総合学習と環境教育
        (環境学習の取り組み方)
                  我が国やドイツなど外国の「環境教育」の現状を調べ、「総合学習の時間」における環境学習の取り組み方について討議する。各自が関わる教科で環境問題の取り扱いについて考える。
第9回目
        ゼロエミッションへの挑戦
        (廃棄物とリサイクル)
                  大量生産、大量消費が生み出した廃棄物問題は奥が深い。従来の一方通行型経済システムからリサイクルやゼロエミッションへの取り組みを企業の実例から学び、経済成長との共存を考える。
第10回目
        環境問題の解決に向けて
        (NGO、自治体の役割)
                  環境問題は国家間のみでは解決できない。開発途上国の開発や環境問題を考えるときNGOの役割が大きい。地域の問題は自治体、企業の役割、市民の参加が重要である。各種実例からその解決策を考える。
第11回目
        環境政策と経済負担
        (経済的手段・環境会計)
                  環境政策には経済的手段が必要といわれるが、どんな手段があるのか、手段の活用に向けての問題点と改善の方法を探る。ISO14000や環境会計、環境レポートなど企業の取り組みについて学ぶ。
第12回目
        環境コミュニケーション
        (持続可能性に向けた教育)
                  環境問題に無関心が悪循環を起こす。環境意識を高めるには環境教育が必要。多様なコミュニケーション手段やメディアを活用して環境情報のやり取りが必要。市民参加のパートナーシップ。
第13回目
        環境学習の発表・討議
                  各自で考えた授業・学習案やレポートの発表と討議
第14回目
第15回目

使用テキスト
「環境革命の時代」東書
参考文献
成績評価方法
出席率50%、試験30%、レポート提出20%
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