授業の概要 |
教師には「わかる授業」そして「楽しい授業」ができる力量が求められている。「教育の方法と技術」はそのための知識を提供することが期待されている。わかるように教えることができる方法、楽しい授業をする技術を身につけることができれば、たしかによい教師になると思われる。しかし、現実はどうであろうか。わかりにくい、楽しくない授業が多いのではないだろうか。それは、教師の技術不足、努力不足だけでなく、わかる授業や楽しい授業に対する誤った考えに基づく方法・技術で教えているためともいえる。また、方法や技術は長い経験を通して獲得していくものもあり、それらは教育現場に多く蓄積されていて経験しながら学ばなくてはならないものである。そうすると、大学において学ぶ「方法と技術」とは、方法・技術それ自体というより、それらを支える理論であり、それらを批判的に見る目であろう。授業では、これまで提起された教育方法と共に教育・学習理論について話をしていく。
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