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社会学
科 目
社会学
区 分
コアII社会文化科目群
授業コード
56040
開設セメスター
2S
曜日・時限
金/34
単位数
2
単位
担当者名
河野 銀子
授業の概要
「社会学とはどんな学問か」ということをひと言で説明するのは難しいが、文字通り「社会」を研究対象としていることは推測できるだろう。それでは、その「社会」とは何なのだろう?どうすれば「社会」が見えるのだろう?この授業では、社会をいくつくかの方法を紹介し、社会がもっている様々な側面を発見していきたい。そして、物事を複眼的、論理的に考察する力を養う機会を提供したい。今回は、ジェンダーの視点から社会を見ることで、同じ社会を生きている男女が、時に異なる経験をもつことに注目し、個々人が社会を捉え直すヒントを与えたい。できるだけ学生参加型の授業を展開する予定である。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
社会学?ジェンダー?
社会学のパースペクティブ/ジェンダーとセックスの多様性
第2回目
性役割としての<女>
社会化/文化・歴史のなかのジェンダー/母性愛神話/性役割
第3回目
性役割としての<男>
「男らしさ」の形成と再構築/メンズリブ・男性学の誕生
第4回目
4次元の性別
トランス・ジェンダー/トランス・セクシュアル
第5回目
恋愛・結婚
恋愛の「わな」、「生まれ変わり」としての結婚?
第6回目
子育て
現代の子育て/「母性神話」と「三歳児神話」
第7回目
家事
「女性=家事・育児?」/家事労働の形成とゆくえ
第8回目
職場
「男は仕事?」/日本型雇用慣行の成立とM字型就業形態
第9回目
セレモニー
冠婚葬祭におけるジェンダー
第10回目
セクシュアリティと家族
男女関係/セクシュアリティーのジェンダー差
第11回目
女性への暴力
暴力問題とは?/レイプ神話/セクハラ/DV
第12回目
性の商品化
売春・買春問題とジェンダー/セックスワーク論
第13回目
介護(ケア)
女と男のライフコース/高齢化社会/ケアの脱ジェンダー化
第14回目
セラピー
フェミニスト・セラピーの形成とその可能性
第15回目
ジェンダー政策
国連・日本政府・地方自治体のジェンダー政策
使用テキスト
『ジェンダーの社会学』/江原由美子・山田昌弘/放送大学
参考文献
『社会学感覚』(野村一夫)文化書房博文社、
『自殺論』(E.テュルケーム(宮島喬訳)中交文庫
『社会学(改訂新版)』(A.ギテンズ(松尾精文訳)而立書房、
『主婦論争を読む』(全2巻)(上野千鶴子編)動草書房
『現代社会学II ジェンダーの社会学』(上野千鶴子他編)岩波書店
『ジェンダーの社会学』(江原由美子他)新曜社 他
成績評価方法
①出席=40%:毎授業時の講義テーマに関するミニコメント等を課し、出席確認を兼ねる。
②積極性=10%:社会への関心を高めるために「ニュース・ウォッチング」を取り入れる。(新聞記事などを利用して、時事を題材にプレゼンテーションをするもの。詳しくは授業時に説明する。)
③期末テスト=50%:授業内容の習得確認と応用力をみるための試験。
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