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文章表現B

科 目
文章表現B
区 分
コアII言語表現科目群
授業コード
10095
開設セメスター
1S
曜日・時限
水/78
単位数
2単位
担当者名
遠藤 紀明
授業の概要
        サブタイトル: 翻訳における「表現」
        ゲーテの「ファウスト」(原文ドイツ語)からいくつかの場面を抜き出し、様々な翻訳において、訳者が原作をどのように理解し、それをいかにして読者に伝えようとしたかを比較しながら、日本語の文章表現について考えてみたい。なお、とりあげる場面は、都合により授業計画に記したものと相違する場合もありうるが、ご諒解いただきたい。また、原文との比較は担当教員が解説するので、受講者がドイツ語を理解できる必要はない。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
        導入
                  授業の進め方についての説明。
第2回目
        「ファウスト」概説
                  作品としての「ファウスト」の概略を解説する。
第3回目
        「ファウスト」の翻訳
                  明治以来の「ファウスト」の翻訳ならびに翻案の歴史。
第4回目
        予備日
                  翻訳は文学かについて考えたい。
第5回目
        「ファウスト第1部」Ⅰ
                  「天上の序曲」と「書斎Ⅰ」「書斎Ⅱ」
第6回目
        「ファウスト第1部」Ⅱ
                  「アウエルバッハの酒場」と「街頭」
第7回目
        「ファウスト第1部」Ⅲ
                  「グレートヒェンの部屋」と「寺院」
第8回目
        「ファウスト第1部」Ⅳ
                  「ワルプルギスの夜」と「牢獄」
第9回目
        予備日
                  古典の翻訳における文語表現と口語表現について考えたい。
第10回目
        「ファウスト第2部」Ⅰ
                  第1幕より「優雅な土地」と第2幕より「実験室」
第11回目
        「ファウスト第2部」Ⅱ
                  第3幕より「城の中庭」と第4幕より「高山」
第12回目
        「ファウスト第2部」Ⅲ
                  第5幕より「打ち開けた土地」「夜遅く」および「夜半」
第13回目
        「ファウスト第2部」Ⅳ
                  第5幕より「宮殿の大きな前庭」「埋葬」および「山峡」
第14回目
        予備日
                  翻訳を読むことによる作品理解が可能かどうかを考えたい。
第15回目
        まとめ
                  内容が表現を要求するのか、表現が内容を生むのかを考える。

使用テキスト
特にテキストは使用せず、プリントを用意するが、「ファウスト」の翻訳のうち、文庫版で入手可能なものを参考文献にあげるので、いずれかを入手して読んでおいていただくことが望ましい。
参考文献
*「ファウスト第1部」「ファウスト第2部」相良守峯訳(岩波文庫)
        *「ファウスト悲劇第1部」「ファウスト悲劇第2部・上」「同・下」手塚富雄訳(中公文庫)
        *「ファウスト第1部」「ファウスト第2部」高橋義孝訳(新潮文庫)
成績評価方法
レポートを3回予定しており、その評価に平常点を加味する。
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