Syllabus-地域文化研究(ヨーロッパ）

地域文化研究(ヨーロッパ）

授業の概要

ヨーロッパ的空間がヨーロッパ的時間によって構成されていることを考えたい。ヨーロッパ近代の社会現象と、これを反映した思想・精神史を考える。購読する書物は、邦訳を用いるが、人物名・地名・用語等を確認しつつ、歴史的事実をとらえる。その後、その歴史的事実のもとに構築された思想や精神を考察する。

授業計画	テーマ	内容
第1回目	概説ー１－	ガイダンス
第2回目	概説ー２－	マキャベリと『君主論』
第3回目	講読ー１－	世襲的君主権
第4回目	講読ー２－	君主権力の獲得方法とその維持方法（１）
第5回目	講読ー３－	君主権力の獲得方法とその維持方法（２）「自らの軍隊と実力によって」
第6回目	講読ー４－	君主権力の獲得方法とその維持方法（３）「他人の軍隊と幸運」
第7回目	講読ー５－	君主権力の獲得方法とその維持方法（４）「極悪非道な行為」
第8回目	講読ー６－	君主権力の獲得方法とその維持方法（５）「同朋市民の好意」
第9回目	講読ー７－	君主権力の獲得方法とその維持方法（６）「宗教的権威」
第10回目	講読ー８－	権力の強弱のメルクマール
第11回目	講読ー９－	軍事論
第12回目	講読ー１０－	政治政策論（１）
第13回目	講読ー１１－	政治政策論（２）
第14回目	講読ー１２－	イタリアの没落と脱出
第15回目	まとめ	ヨーロッパ近代の価値＝合理主義

使用テキスト	マキアヴェリ著『君主論』中央公論社
参考文献	講義中にその都度指示する。
成績評価方法	１５００から２０００字程度のレポート報告（提出）を数回で評価する。＊履修者が多数の場合は、期末試験を行う。