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幼児観察法

科 目
幼児観察法
区 分
幼児教育科導入科目群
授業コード
28429
開設セメスター
4S
曜日・時限
金/5
単位数
1単位
担当者名
永井 理恵子
授業の概要
幼児の様々な成長発達の援助をしようと保育者が試みる時、幼児の世界の内面的理解が必要不可欠である。その理解をおこなう際に行なう活動が、いわゆる「観察」である。「観察」と一言で言っても、その方法は多くの研究者や実践者によって、研究され、現場で試みられてきた。
本講では、その多様な取り組みの歴史を知ったうえで、実際の幼児の内面理解を試みる「観察」の方法と実際を体験的に学んで行く。講義において資料・テキストを用いて、その多様な方法を学んだ後、幼児教育現場においてどのような方法で幼児の観察が試みられているかを知り、最終的に受講者各自が自ら観察を行なうことが出来る能力を獲得することを目指す。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
幼児の活動の「観察」の意義と目的1幼児の望ましい成長発達の援助のためには、幼児の「理解」が非常に重要である。幼児理解には多様な方法があり、その家庭状況の理解や、社会性や言語や身心などの発達を掴むことも重要である。それらの理解の方法の中で、園において直接幼児の言動からその発達状況や遊びの実態などを理解しようとする手段のひとつが「観察」である。初講では、その意義と目的について、理論的に理解することを目指す。
第2回目
幼児の活動の「観察」の意義と目的21の続き。
第3回目
「観察」の歴史1「観察」は、実践者・研究者のいずれにおいても、幼児理解のために、また望ましい援助指導のために必要不可欠であると考えられ、多くの人々によってその方法が試みられてきた。本講では、それらの先駆者たちの「観察」に対する視点と、その実際の方法について学習し、我々の「観察」における参考とする。
第4回目
「観察」の歴史21の続き。
第5回目
「観察」の具体的方法1実際に今日の保育現場において「観察」をおこなおうとする場合の方法について学習する。1では、特に、「観察」を保育実践現場の中でどのようにおこなうのが望ましいかという原理的理論を学ぶ。
第6回目
「観察」の具体的方法2「観察」には、記録を取ることが附帯してくるが、どのようにして記録を取るかの方法が非常に重要であり、この方法を間違うと、「観察」行為が却って幼児の姿を捉えることの障害になってしまう場合がある。2ではこの点に留意して、効果的な記録の取り方の基本的姿勢を学ぶ。
第7回目
「観察」の具体的方法31と2の理論的学習のうえに、3において初めて、具体的な記録紙の作成方法や現場での、記録法、ビデオを用いた記録の撮り方とその利用方法などの実際を学習する。
第8回目
「観察」の具体的方法43の続き。
第9回目
保育観察実習1時間の許す限り多くの保育現場に赴き、実際に観察をおこなう。その後、その観察方法の検討と反省を繰り返し、より望ましい観察の方法を各自で考え、一層高度な観察技術の開発と実践を目指していきたい。観察後には現場の保育者とのミーティングの場も設定し、実践者の幼児理解の具体的な在り方についても触れる機会をもちたいと考えている。
第10回目
保育観察実習2同上。
第11回目
保育観察実習3同上。
第12回目
保育観察実習4同上。
第13回目
保育観察実習5同上。
第14回目
保育観察実習6同上。
第15回目
総括大学に戻り、これまでおこなってきた観察の実際について総括する。

使用テキスト
小川博久編著『保育実践に学ぶ』建帛社、1998、¥2300(税別)
参考文献
ヴィヴィアン・ペイリー著、卜部千恵子訳『ウォーリーの物語ー幼稚園の会話ー』世織書房、1994年、¥2781(税込)
成績評価方法
出席率40%、レポート替わりとして、観察に出かける度に記録紙の提出を求めるが、この出席証明としての記録紙の提出率が40%、その内容評価が20%。
なお、実際に現場に出かけるのは土曜日になり、保育実践終了後にも午後に検討会などが持たれる可能性がある。そのため、土曜日の午後まで都合がつけられる学生でないと単位の修得は不可能であるから、部活などのある学生は選択に際しては特に熟考されたい。観察する幼稚園の在所は、小田急線、東急線沿線を考えている。
その他、実際に現場に出かけて各自で記録を取ったりビデオを撮ったりするので、現場で好感を持たれる雰囲気をもち、また積極的に体を動かして参加できる学生の履修を期待する。
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