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農薬化学II

科 目
農薬化学II
区 分
農芸化学科科目群
授業コード
25550
開設セメスター
6S
曜日・時限
金/34
単位数
2単位
担当者名
石山 忠之
授業の概要
    農薬化学Iは害虫防除を中心に講義を行ったが、本講では植物病害防除と雑草防除を中心に行う。また、植物は、ただ害虫や病原菌あるいは人に食べられるためだけに生きているわけではなく、自分の身を守るため様々な化学物質を生合成している。すなわち、植物は化学兵器で自らを守っているとも言える。
    農薬の考え方は近年バイオサイド(害となる生物を殺す)からバイオレギュレーター(生物を制御する)時代に変わってきている。このような近年の「自然に優しい薬」について学ぶ。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
      植物保護の考え方 1
      栽培植物と自生植物の違い。農薬の歴史、(特に有機水銀剤など現在使用されていない過去に問題のあった農薬)
第2回目
      〃 2
      植物と病原菌の戦い
      天然物=安全ではない。元々植物には農薬の働きを持つ化学物質を作る能力がある。フィトンサイド、フィトアレキシン
第3回目
      植物の免疫と、その作用を活性化する薬剤
      病原菌も植物や他の生物を殺そうと化学物質を生産している。
      フィトトキシン、マイコトキシン。
第4回目
      植物病害防除薬 1
      SH基を有する酵素活性を阻害する薬剤
第5回目
      〃 2
      細胞壁合成を抑制する薬剤
第6回目
      〃 3
      細胞膜の構造や機能を妨害する薬剤
第7回目
      〃 4
      微小管阻害、メラニン色素合成阻害
第8回目
      除草剤の歴史と必要性
      手で取ることのできる雑草防除に何故除草剤が必要なのか
第9回目
      雑草防除 1
      ホルモン型除草剤
第10回目
      〃 2
      アミノ酸の生合成を抑制し雑草を防除
第11回目
      〃 3
      代謝系を撹乱させ殺草する薬剤
第12回目
      〃 4
      光合成を抑制させる薬剤 1
第13回目
      〃 5
      〃 2
第14回目
      植物ホルモン 1
      植物ホルモン剤の化学と作用機構
第15回目
      〃 2

使用テキスト
新農薬学概論/本田 博ら/朝倉書店
参考文献
成績評価方法
期末試験による
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