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伝送回路

科 目
伝送回路
区 分
電子工学科科目群
授業コード
13138
開設セメスター
7S
曜日・時限
水/12
単位数
2単位
担当者名
上野 元治
授業の概要
      移動体通信をはじめとする現在の通信システムを支える「伝送回路」について、システムでの働きを含めて、その合成法(設計法)を学ぶ。基本的な考え方や手法を、項目間の関係や全体の流れを把握しながら、きちんと理解してもらいたいと思っています。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
      イントロダクション(1)
        携帯電話での伝送回路の働きを例として、伝送回路の機能を考える。
第2回目
      イントロダクション(2)
        伝送回路の合成(設計)の流れを概観し、この講義で学ぶことを明らかにする。
第3回目
      回路解析の基本事項(1)
        重ね合わせの理、相反定理など伝送回路を学ぶ上で便利な事項を復習する。
第4回目
      回路解析の基本事項(2)
        伝送回路に関する最も重要な「双対性」の考え方をテブナンの定理やノルトンの定理等を通じて理解する。
第5回目
      伝送回路の基礎(1)
        伝送回路の特性をあらわす伝送量の表現法と各種伝達関数の定義とその解釈を理解する。
第6回目
      伝送回路の基礎(2)
        「理想低域フィルター」を例にとり、伝送回路の時間応答と周波数応答(伝達関数)の関係を理解する。
第7回目
      伝達関数の近似(1)
        この講義で使う等角写像法による近似法の概要を学ぶ。また、その他の近似法についても簡単に概観する。
第8回目
      伝達関数の近似(2)
        等角写像法の出発点として、「基本低域フィルター」とその伝達関数を理解する。
第9回目
      伝達関数の近似(3)
        基本的な伝達関数であるワグナー特性の近似法を学ぶ。
第10回目
      伝達関数の近似(4)
        実用上重要なチェビシェフ特性の伝達関数の近似を学び、等角写像法の真価を理解する。
第11回目
      回路網の合成(1)
        基本的でかつ広く実用されている受動素子(インダクタンス、コンデンサ)による合成法を学ぶ。
第12回目
      回路網の合成(2)
        集積回路で重要なアクティブアナログ素子による合成法を理解する。
第13回目
      回路網の合成(3)
        ソフトウェアによる処理の実用化などで、実用化が進んでいるデジタルフィルターの合成法の概要を学ぶ。
第14回目
      まとめ
        学んだことのまとめと伝送回路の今後の発展方向等を概観する。
第15回目
      定期試験

使用テキスト
特になし(毎回ポイントを記したプリントを配布予定)
参考文献
辻井重男「伝送回路」,コロナ社,1997年
      池田哲夫「回路網理論」,丸善,1998年
成績評価方法
レポート(2回)と試験
      *他に一人10分程度の発表を数回行う。これと授業への参加度も加味する.
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