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社会学

科 目
社会学
区 分
コアII社会文化科目群
授業コード
10014101282001320141
開設セメスター
1S2S
曜日・時限
月/56木/78月/56木/78
単位数
2単位
担当者名
大倉 健太郎
授業の概要
        社会学を学ぶということは、自明と思われていることを疑ってみることにある。例えば、イギリスの社会学者ギデンスは、「恋に落ちる」という観念は、近代になって初めて西洋社会に広く浸透したことを明らかにした。恋愛が、結婚や男女の性に結びつくことは近代以前には殆ど皆無であったといってよい。つまり、今日私たちが共通にイメージする「恋愛」は、普遍的観念としては理解できず、むしろ広範な社会的影響によって常に再構築されているのである。社会学は、一見純粋に個人的とも思える「経験」を、社会という枠組みから洗い直そうとする試みである。
        ◎印は、学生による課題のプレゼンテーション日。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
          社会学とは何か
                社会学は何を「問題」とするのか
第2回目
          社会学者たち
                デュルケムからフーコーへ
                -『自殺論』から『監獄の誕生』まで-
第3回目
          ◎文化、社会、個人
                なぜ「わたし」をもっと知りたいのか?
                -自己探求とアイデンティティ模索の文化的構造-
第4回目
          同上
第5回目
          ◎ジェンダーとセクシャリティ
                なぜわたしは「女」なのか?
                「男」と「女」の差異とは何なのか?
                女性はなぜダイエットに走るのか?
                家族はなぜ「崩壊」するのか?
第6回目
          同上
第7回目
          ◎社会成層と階級構造
                「不平等」は、なくなるのだろうか?
                出世の階段
                自由主義社会と福祉国家のジレンマ
第8回目
          同上
第9回目
          ◎統治、政治権力、戦争
                「国民的文学」や「国民的アイドル」って何だろう?
                わたしたちにとってポスト冷戦とは何なのか?
                欧州における「超国民国家」への挑戦
第10回目
          同上
第11回目
          ◎マスメディアとポピュラー文化
                レゲエはどうやって「大西洋」を超えたのか
                「NINTENDO」はどうやって英語になったのか
                テレビ報道は果たして現実か(ハイパーリアリティ論)?
第12回目
          ◎教育
                なぜわたしたちは学校に通うのか?
                イギリスでの「よい学校」への入り方
                「知能」とは何なのか?
第13回目
          同上
第14回目
          社会学の調査研究方法
                フィールドワークって何だろう?
                聞き取り調査のジレンマ
第15回目
          その他の社会学の対象
                労働、エスニシティ、宗教など

使用テキスト
改訂第3版『社会学』、アンソニー・ギデンス著、而立書房
参考文献
随時、プリントを配付
成績評価方法
授業への参加-授業時後半に毎回感想を書くことを出席と換算、及び、発言、発表-40%、レポート30%、テスト30%
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