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現代科学論

科 目
現代科学論
区 分
幼児教育科共通科目群
授業コード
18382
開設セメスター
2S
曜日・時限
金234
単位数
3単位
担当者名
玉川 輝明
授業の概要
「われわれはどのような医療を選びとっていくべきか」 学生諸君の多くは健康に不安がなく、楽しい学生生活を送っているわけですが、ひとたび病気になれば医療とのお付き合いが始まります。現代医療では、旧来のパターナリスティック(父権的、医師主導的)な患者・医師関係が、悪しきものとして葬り去られようとしています。これは、バイオエシックス、患者の権利、医療不信、医事紛争といった現代医療をめぐるキーワードを持ち出すまでもなく、医療の極端な専門化、高度化の状況から当然の帰結として起こってきた出来事といってもいいのではないでしょうか。このような状況下では、患者さんは医師によって提供される医療情報に基づいて、自分が受けるべき医療を自分の責任で選び取ることを余儀なくされることになります。医師の側は、

かつてのような全能者ではなく、医療技術者、医療情報の提供者、さらに言えば患者さんをめぐる全体状況における利害調整者としての役割を、あるいはこのような役割のみを果たすように求められているようにみえます。 この講義では、現代医療技術というものを正しく理解し、批判する力を養うことを目的として議論をすすめていきたいと考えています。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
1.現代医療のパースペクティブ1.1なぜ現代医療について学ぶのか―現代医療批判と医療についての教養教育の必要性
第2回目
1.2「シカゴ・ホープ」を3倍楽しむ方法
第3回目
1.3現代医療のパースペクティブ
第4回目
2. 1救命と延命2.2「密室医療」/「スパゲッティ―状態」の意味
第5回目
2.3科学と臨床医学
第6回目
3.1インフォームド・コンセントと自己決定権
第7回目
2.現代医療とはなにか3.2自己決定と自己責任
第8回目
3.3患者さんと医療者の関係論
第9回目
3.4医療における公平性とはなにか
第10回目
4.1生殖医療
第11回目
4.2出生前診断と優生思想
第12回目
3.われわれはどのような医療を選びとっていくべきか 4.3遺伝子操作と遺伝子治療
第13回目
4.4脳死と臓器移植
第14回目
5.1QOL(Quality of Life)
第15回目
5.2安楽死と尊厳死5.3高齢化社会におけるQOLとはなにか
1.5医療の公平性とはなにか

使用テキスト
米本昌平:先端医療革命/中公新書(改版中)を予定しています。

参考文献
講義の中で適宜紹介します。
成績評価方法
授業への参加度20%レポート80%(毎回レポートを提出、期末には小論文を課します)
履修条件等
現代医療について考えるために、ほかのセメスターで現代社会論(脳死と臓器移植)の履修をおすすめします。
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