授業の概要 |
ヒトは、乳幼期、学童期、青年期、成人期および老年期、あるいは生理状態などによって栄養要求性が異なる。とくに、乳児期は最も発育が旺盛な時期でありながら、代謝機能は未熟である。また、老化はさまざまな代謝機能の低下を伴う現象である。栄養の問題は、これらの状態に対応して考えなければならない。さらに貧血、生活習慣病、ガンなどのさまざまな疾病は、食事内容との因果関係が高いことが注目されている。このような正常な発育、健康の維持、あるいは疾病の予防と関連して、栄養上の諸問題について理解を深めるとともに、最近の栄養状態についても触れる。
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