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遺伝学

科 目
遺伝学
区 分
農学科選択科目群
授業コード
15146
開設セメスター
2S
曜日・時限
木/12
単位数
2単位
担当者名
露木 美英
授業の概要
      近年の分子生物学的視野にたった遺伝子の華々しい発展に対し、メンデルの遺伝学説を中心とした従来の遺伝学は古典遺伝学として軽視される傾向が生じている。しかしながら農学的見地からは今日においても、また将来ともメンデルの遺伝学の重要性が失われることはないと思われる。この意味で、本講義では従来の遺伝学の基礎理論の理解を図ることに努めるとともに、分子遺伝学の要点にもふれることとする。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
      遺伝学の歴史
      メンデル登場の遺伝学に係わる事項を考察する。
第2回目
      メンデルの遺伝法則
      優性の法則、前後分離の法則、独立の法則について考察する。
第3回目
      遺伝子の相互作用
      非対立遺伝子間の働きあいとして、補足遺伝子,重複遺伝子、被覆遺伝子、 上位性・下位性、致死遺伝子などについて具体的な例をあげて解説する。
第4回目
第5回目
第6回目
      有糸分裂と減数分裂
      体細胞で起こる有糸分裂と配偶子ができる減数分裂を比較し、 メンデルの分離の方法を検討・考察する。
第7回目
第8回目
      連鎖と染色体地図
      連鎖と分離比の関係、分離比のχ2検定、組換え価の算出法と染色体地図について解説する。
第9回目
第10回目
      性の決定と伴性遺伝
      性の決定機構と伴性遺伝について解説する。
第11回目
      細胞遺伝学と生化遺伝学
      染色体異常の発生機構と2次代謝産物(主に植物色素)の合成系について解説する。
第12回目
第13回目
      遺伝子の分子生物学
      遺伝物質としてのDNA,RNAの化学的特性について解説。
第14回目
      遺伝情報の発現と制御
      DNA-mRNA-tRNA-タンパク質合成までの流れとオペロン説などの遺伝子発現調節機構について解説する。
第15回目

使用テキスト
タマリン遺伝学(原著第2版)上/R.H.タマリン/培風館4,095円
    (必要に応じて補助資料を配付する)
参考文献
基礎遺伝学(改訂版)/田中義麿/裳華房/3,900円
     21世紀への遺伝学I~ VI(全6巻)/裳華房/各2,800~3,500円
     タマリン遺伝学(原著第2版)下/R.H.タマリン/培風館4,095円
成績評価方法
期末試験、小テストや小レポート(各分野について複数回実施)、出席率の総合評価とする。
履修条件等
高校の遺伝学の復習的要素が多いので、基礎が十分であれば単位の取得は可能と思われる。 また、植物発育生理学や生物学などの、関連科目における生殖や遺伝に関係する事項にも留意することが望ましい。
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