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科学史

科 目
科学史
区 分
コアII自然科学科目群
授業コード
100471030810320
開設セメスター
1S2S
曜日・時限
火/34火/34火/56土/12、土/34
単位数
2単位
担当者名
小松 美彦
授業の概要
      生とは何か、死とは何か。文明の開講以来おそらく最大のテーマであったこの一大問題について、現在の医学をめぐるいくつかの事態を切り口に、科学史的・医学史的に考察していく。現在の死生観を歴史的に問い直し、自分自身の死生観が一歩でも深まることを目標とする。
授業計画
テーマ
内 容
第1回目
      科学史への誘い
        本講義に関するガイダンス
第2回目
      現代医学をめぐる問題
        私たちが関わる現代医学を、いくつかの角度から検討する。
第3回目
      医学史の概観
        西欧医学の歴史を概観し、現代医学をそこに位置づける。
第4回目
      生命倫理学の登場とその歴史
        生命倫理学の内実とその発生史を概観する。
第5回目
      生命思想と戦争
        第二次大戦の戦後処理について日独を比較し、日本と欧米との生命思想の相違を歴史的に考える。
第6回目
      脳死・臓器移植(1)
        脳死・臓器移植の基礎事項を押さえた上で、その問題性を多面的に考える。
第7回目
      脳死・臓器移植(2)
        脳死・臓器移植の問題性をさらに多面的に考える。
第8回目
      「臓器移植法」の検討
        「臓器移植法」を検討することを通じて、法と死の関係を考察する。
第9回目
      現代社会における死生問題
        葬儀の在り方など、現代社会における死生問題をいくつかの場面から考える。
第10回目
      死の概念
        何人かの哲学者の死の概念を検討する。
第11回目
      医学的死生観
        死生観を医学史的に考察し、現代のものを相対化する。
第12回目
      安楽死・尊厳死
        安楽死・尊厳死の歴史を概観し、その問題性を検討する。
第13回目
      自己決定権
        脳死・臓器移植や安楽死・尊厳死を支える自己決定権について、多面的に考える。
第14回目
      生命観(1)
        生命観のうちの科学的生命観について歴史的に概観し、現代の到達地平を検討する。
第15回目
      生命観(2)
        生命観のうちの人生論的生命観について考察し、科学的生命観を相対化する。

使用テキスト
プリント
参考文献
村上陽一郎『西欧近代科学』(新曜社、1971年)、川喜田愛郎・佐々木力『医学史と数学史の対話』(中公新書、1992年)、小松美彦『死は共鳴する』(勁草書房、1996年)。
成績評価方法
小試験1回、セメスター末の大試験もしくはレポートの総合点
履修条件等
やる気のある者
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