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比較文化論

科 目
比較文化論
区 分
コアⅡ科目群
授業番号
80518294
開設セメスター
1・2S
曜日・時限
火12火12
単位数
2単位
担当者名
小澤 富夫
授業の概要
      今年度は「生と死」をテーマに、比較文化の視点で考察する予定。「死」を問題にすることから、人間の「生」の意義を問うことになる。主として古代日本と古代中国の思想から、この問題を分析してみたい。
授業計画
テー
内 容
第1回目
    「生と死」をめぐる比較文化の課題
        主題に対する問題意識を提起
第2回目
    古代日本人の「生と死」
     「古事記」における「死」の表現
     黄泉国訪問神話と他界観
     

        古代日本人の死生観
第3回目
     霊魂と肉体
      「もがり」と霊肉分離
      招魂と鎮魂
      日本人の死の思想と伝統
第4回目
    仏教の受容と日本的理解
      現世主義と他界観
      「日本霊異記」における他界と霊魂観
      「あの世」と現世の連続性
        仏教の日本的理解、いはば仏教の変容を考察し、日本人の死後の世界観がどのように変容したか、その基盤が仏教をどのように受容したかを文献で確認する。
第5回目
    続講
第6回目
    古代中国における「生と死」
      「論語」における神と霊魂
      魂魄論
      生の世界と祖先崇拝
        「論語」により孔子が神、霊魂の世界をどう考えているか、古代中国では魂魄の在り方、死後の世界をどうとらえていたかを考察する。
第7回目
    続講
第8回目
    「山海経」の他界観
     昇仙の思想と死後の世界
第9回目
    チベットの「死者の書」の思想
      死者の魂の旅立
      信仰と祈り
        チベット文化における「死者」への祈りの書を紹介でい、死者への祈りとその旅立を文献で紹介する。
第10回目
    ビデオ(チベットの死者の祀り)
第11回目
    人間の死をどうとらえるか
        人間の死を我々の問題として考える
第12回目
    宗教と人間生活
第13回目
    続講
第14回目
    「生きる」ことの意義
      人生の無常、死の超越
第15回目
    総括

使用テキスト
プリントを用意
参考文献
講義で紹介する
成績評価方法
レポート2回(基準に達するまで再提出)
    筆記試験
履修条件等
問題意識のある学生を望みます。
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