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倫理学

科 目
倫理学
区 分
幼児教育科共通科目群
授業番号
8155
開設セメスター
1S
曜日・時限
木12
単位数
2単位
担当者名
小澤 富夫
授業の概要
      学説を中心とした倫理学ではなく、日常生活の次元の倫理的問題を考える。「若い学生」の倫理学と考えてほしい。従って、講義内容は現実の生活で考えるべき問題を倫理学の立場から問題提起をしたいと考えている。この講義は「倫理学NEW門」である。
授業計画
テー
内 容
第1回目
    倫理学への出発
      倫理の意味
      人間の学としての倫理学の意義
        倫理とは何か。言葉の意味から考えよう。人間生活における自己と他人は「人間」であり、間柄の倫理でもある。
第2回目
    道徳と倫理
      適応の倫理と対決の倫理
      自己とは何か
      自己の確立と主体性
      
        人間関係における自己と他者の関係を探る
第3回目
    個人主義と利己主義
      自己主張と主体性
第4回目
    常識途は何か
      倫理の基底としての「習俗」の役割
      「しきたり」「ならわし」と慣習   
        日常生活では倫理学や道徳的な判断ではなく、「常識」が強く判断の基準となる。その常識とは何か。 
第5回目
    続講
第6回目
    礼儀と流行の倫理的考察
        行動の規範、判断の基準となる習俗を、礼儀とい流行で考える。老人と若者の基準の違いと社会現象を問題とする。
第7回目
    タブーと禁忌
      未開社会と人間生活、通過儀礼
第8回目
    自由とは何か
      「・・・・からの自由」「・・・への自由」
      自由と人格性
        人間せいかつにおける「自由」とは何か、
第9回目
    貝原益軒の幼児教育論
      子供の躾と早期教育
        人間教育の基礎となる幼児の教育を、江戸時代の儒者貝原益軒の「和俗童子訓」から、日本的な幼児教育論を考えてみる。
第10回目
    続講
第11回目
    幸福論の問題
     西欧的幸福論と東洋的幸福論
        人間生活における幸福とは何か
第12回目
    幸福論の限界
第13回目
    受講者の幸福論についての「レポートー」による問題提起
第14回目
    現代における道徳論
      老人と若者、家庭における人間関係
        これまでの知識を前提に、現代に生きる我々の倫理観を探る
第15回目
    「生きる」ことの意義と倫理

使用テキスト
使用しない
参考文献
講義で紹介、個人的に相談のうえ、問題意識に参考になる書物を紹介する
成績評価方法
レポートを2回提出、発表して意見の交換をする、及び筆記試験
履修条件等
問題意識を持ち込んで受講してほしい
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