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アジア文化研究

科 目
アジア文化研究
区 分
教養科発展科目群
授業番号
8288
開設セメスター
4S
曜日・時限
月78
単位数
2単位
担当者名
小澤 富夫
授業の概要
      アジアにおける宗教とその社会的機能、生活と宗教との関わりについて、日常的な次元で考察する。アジアは我々にとって「近くて遠い存在」であり、若い諸君には、是非、アジアに対する偏見をなくし、理解を深めてほしいと思っております。講義では、実体を理解するためにも、ビデオで紹介する。
授業計画
テー
内 容
第1回目
    日本人のアジア認識と偏見
      日本の近代国家の形成
      福沢諭吉の「脱アジア論」
      アイジア認識と偏見
        明治以来の近代国家の形成における、日本人のアジア認識を理解する。なぜ、偏見が生まれたのか
第2回目
    風土と文化
     風土と人間生活、宗教の特性
      「モンスーン型文化」
      「砂漠型文化」 
      「牧場型文化」
     風土と文化の型、宗教と人間生活
      ヒンドウー教
      イスラーム教
      キリスト教
     各、宗教における神と人間の関係
        アジアの基礎学習のための風土と文化を概説、地域による宗教と風土の関係を考える。
第3回目
    続講
第4回目
    「移りゆく季節」と感性的表現
      日本文化の特性と季節感
      和歌の美意識
        日本の風土と人間存在を考察して、アジアにおける日本人の感性、季節感と文化の特性を他の文化の型と比較して、理解を深める。
第5回目
    ヒンドウー教の文化
     インドの風土と言語・民族の多様性
     身分制度(カースト)
       職業と身分差別
       宗教的浄、不浄観
       日常生活における差別
     ヒンドウー教の人生哲学
     ダルマとカーストルール 
        インドのヒンドウー教を問題に設定し、その宗教の日常的な機能、言語と民族の多様性の統一の機能を考え、宗教生活の実態を解説する。
第6回目
    続講
第7回目
    原始仏教の成立
     釈尊の思想、無常観と人生の実相
     仏陀の「真理の言葉」における哲学
     ヒンドウ教世界における仏教
     
      
        ヒンドウー教文化の世界から成立した、原始仏教の思想を考え、何故、非ヒンドウー教の世界に仏教が展開するのか、そん思想的な問題を考える
第8回目
    続講
第9回目
    イスラーム教と文化
      イスラーム教の成立
       「コーラン」の特色(プリント配布)
       言語現象としての啓示
       ムハンマドの存在と信仰集団の形成
       六信五行
       日常生活の実態と信仰
        イスラーム教に関する基礎知識を学び、その教義の特色と生活における宗教性を考察する
第10回目
    続講
第11回目
    続講
第12回目
    続講
第13回目
    日本人の宗教観
      古代日本人の宗教観
      仏教の受容と日本的理解
      神仏の理解と神仏習合思想
      「日本教」とは何か
        日本人の宗教性を考え、我々の日常生活における宗教との関わりを考え、「生きる」ことと宗教の関係を改めて考えてみよう。
第14回目
    続講
第15回目
    総括
        アジアの宗教を学ぶことにより、改めて日本人の「無宗教」的な生活、人生の在り方を考えてみたい。

使用テキスト
すべてプリントを使用
参考文献
関係する参考文献をその都度、紹介する
成績評価方法
レポート2回提出(基準に達するまで再提出)
    筆記試験(ノート使用可)
履修条件等
無条件であるが、学ぶ「マナー」のある学生であること
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