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アメリカン・スタディーズ

科 目
アメリカン・スタディーズ
区 分
教養科発展科目群
授業番号
8316
開設セメスター
4S
曜日・時限
月34金34
単位数
4単位
担当者名
菊池 重雄
授業の概要
      【キング牧師と公民権運動】
      多民族社会アメリカという言葉が現代は当然のように用いられているが、真の意味でこの表現が使用されるに至ったのは、キング牧師を中心とする、公民権運動がアメリカ社会に受容され、その結果、他の少数民族を理解する基礎が整えられたからである。このようなアメリカのエスニシィの先駆者としてのキングの活動をアメリカの民主主義との関連から考察していく。
授業計画
テー
内 容
第1回目
    オリエンテーション
        (1)『アメリカン・スタディーズ』の授業方法論
        (2)社会におけるマイノリティー
        (3)アメリカ史におけるマイノリティーとしてのアフリカン・アメリカン
        (4)コース諸注意
第2回目
    公民権運動の端緒
        (1)公民権とは何か-人間にとっての公民権
        (2)キング登場の舞台-ブラウン判決とブラウンⅠ判決
第3回目
    ローザ・パークス事件とバス・ボイコット運動
        アラバマ州モントゴメリーのバス・ボイコット運動とキング
第4回目
    キングと黒人運動の先駆者たち-キングにおけるその思想の批判と受容
        (1)キングとマーカス・ガーヴェイの思想
        (2)キングとブッカー・ワシントンの思想
        (3)キングとウィリアム・デュボイスの思想
第5回目
    キングの非暴力主義
        (1)キングとヘンリー・ソローの『市民としての不服従』
        (2)キングとマハトマ・ガンジーの非暴力思想
第6回目
    キングの神学形成①
        キングとウォルター・ラウシェンブッシュの社会的福音の思想
第7回目
    キングの神学形成②
        ラインホールド・ニーバーの『道徳的人間と非道徳的社会』に関して-キングにおけるニーバー思想の理解と受容
第8回目
    キングの公民権運動①
        南部キリスト教会議の役割とフリーダム・ライド
第9回目
    キングの公民権運動②
        キングの『バーミングハムの獄中からの手紙』とワシントン大行進
第10回目
    非暴力運動の可能性と限界
        「長い暑い夏」におけるキング
第11回目
    キングとマルコムX-その思想的差異
        人種統合の思想と人種分離の思想
第12回目
    キングと1960年代後半のアメリカ社会
        キングのヴェトナム戦争発言をめぐって
第13回目
    キングの遺産
        アメリカの時代精神としてのキングの非暴力運動
第14回目
    現代アメリカにおける非暴力運動
第15回目

使用テキスト
M.L.キング 著『汝の敵を愛せよ』蓮見博昭訳、新教出版社
    猿谷 要 著『キング牧師とその時代(NHKブックス』日本放送出版協会
参考文献
オリエンテーション時に参考文献表を配布する。
成績評価方法
レポート3回(全成績の60%)、学期末試験(全成績の40%)
履修条件等
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