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現代社会論

科 目
現代社会論
区 分
教養科導入科目群
授業番号
8209
開設セメスター
1S
曜日・時限
金34
単位数
2単位
担当者名
玉川 輝明
授業の概要
      多くの諸君は、この問題については初心者であると思います。今世紀中にはとても結論が出るとは思えない、とするまじめな学者もいるくらいむずかしい問題ですが、すくなくとも若い諸君が一度はこの問題を論ずるうえで是非とも触れねばならぬであろう、インフォームド・コンセント、自己決定の意味から始まって、一般の人が理解しにくいと思われる脳死の生物・医学的側面にくわしく踏み込み、脳死・臓器移植にまつわる議論を分析することにより、自分なりの結論をみちびく場を提供したいと考えています。
授業計画
テー
内 容
第1回目
    1.なぜ、いま脳死、臓器移植について考えなければならにのか
第2回目
    2.バイオエシックス
        2.1バイオエシックスとはなにか
第3回目
        2.2インフォームド・コンセントと自己決定/自己決定と自己責任
第4回目
    3.脳死の生物・医学的側面
        3.1ヒトたらしめる「脳の機能」とはなにか
第5回目
        3.2脳死の歴史
第6回目
        3.3脳死発生のメカニズムと疫学
第7回目
        3.4「脳死判定基準」とその問題点
第8回目
        3.5「機能死」と「器質死」/「脳の死」とはなにか
第9回目
        3.6脳死と植物状態
第10回目
        3.7「脳蘇生」とはなにか/脳蘇生の技術
第11回目
    4.臓器移植
        臓器移植とはどんな医療なのか
第12回目
    5.脳死の社会的、文化的側面
        5.1世界の脳死と日本の脳死/宗教の対応
第13回目
        5.2「臓器移植法」
第14回目
        5.3脳死と臓器移植をめぐるさまざまな議論
第15回目
    6.まとめ
    脳死と臓器移植のための思考のフレーム
        この問題をどのように考え、どう解決していったらいいいのか

使用テキスト
とくに定めません。
    授業時にプリント配布
参考文献
授業時に紹介するもにから各自が選択
成績評価方法
レポート80%
    授業への参加度20%
履修条件等
現代医療について考える目的を持つ方には、ほかのセメスタで「現代科学論」の履修をおすすめします。
    「脳の意味論(人間にとっての脳)」を考えるためには、「脳の科学」も履修してほしいと考えます。
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