担当別50音一覧 担当別50音一覧

情報理論I

科 目
情報理論I
区 分
情報通信工学科選択科目群
授業番号
3231
開設セメスター
5S
曜日・時限
木/56
単位数
2単位
担当者名
小林 由紀男
授業の概要
        「情報」とはなにか,その「情報の意味」,「情報の量」の定義から始めて,情報
        理論の根幹であるエントロピー,情報源のモデル,通信路などの基本的な概念につ
        いて学習する.それに引き続いて,最近のデータ通信技術で注目されている通信の
        安全性に関する暗号化法(公開鍵暗号・DES),通信の効率向上のためのデータ圧
        縮符号(ハフマン符号等),通信品質向上のための誤り制御符号(巡回符号・BCH
        符号)について学ぶ.
授業計画
テー
内 容
第1回目
        情報理論と確率(何故確率なのか)
                  確率と情報(何故確率か),現象の不確定さ・曖昧さ
第2回目
        情報理論と確率(何故確率なのか)
                  情報の量とエントロピー (情報の量を測る)
第3回目
        情報源とは何か
                  記憶のない情報源
第4回目
        情報源とは何か
                  記憶のある情報源とマルコフ過程
第5回目
        通信路における諸問題
                  通信路と通信路モデル
第6回目
        通信路における諸問題
                  通信路の性質と通信路容量
第7回目
        情報源符号化

          (データを圧縮する)
                  符号理論の基礎とシャノンの第一定理
第8回目
        情報源符号化

          (データを圧縮する)
                  情報源符号化(データ圧縮符号)-ハフマン符号
第9回目
        情報源符号化

          (データを圧縮する)
                  情報源符号化(データ圧縮符号)-ランレングス符号・他
第10回目
        通信路符号化法(エラーや雑音の影響を除去するには)
                  通信路における誤りとシャノンの第二定理
第11回目
        通信路符号化法(エラーや雑音の影響を除去するには)
                  通信路符号化(誤り訂正・検出)の原理
第12回目
        通信路符号化法(エラーや雑音の影響を除去するには)
                  通信路符号化(誤り訂正符号)-線形符号・ハミング符号
第13回目
        通信路符号化法(エラーや雑音の影響を除去するには)
                  通信路符号化(誤り訂正符号)-ベクトル空間と巡回符号
第14回目
        通信と暗号化
                  最近の暗号化法-整数と公開鍵暗号
第15回目
        通信と暗号化
                  DES(Data Encryption Standard),RSA暗号

使用テキスト
・例にもとづく情報理論入門/大石 進一/講談社/2,200円

        ・授業時に随時プリント配布
参考文献
・情報理論/今井 秀樹/昭晃堂/2,500円
成績評価方法
・試験/レポート/出席を考慮して評価する.
履修条件等
・確率に関する初歩的な知識があれば理解し易い.

        ・情報通信工学にとっての基幹科目であるので,履修すべきである.

担当別50音一覧