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人間科学I

科 目
人間科学I
区 分
経営工学科選択科目群
授業番号
33023318
開設セメスター
5S
曜日・時限
水/78木/78
単位数
2単位
担当者名
阿久津 正大
授業の概要
      この講義では,人間と人間をとり囲むさまざまなものや環境との整合性を図る人間工学について,その基礎から応用までを学びます.とくに講義では,ヒュ-マンファクタ-を技術応用するセンスと実践力を養うために,人間工学の考え方と,身体・心理・生理諸機能の計測評価法や調査実験法など技法を中心に解説します.講義後半は,技術応用の理解をさらに深めるために,コンピュ-タ視覚表示装置や視環境の設計,快適作業システムの構築における応用など,最新の応用事例について解説します.この授業で人間工学応用センスを大いに養っていただきたい.
授業計画
テー
内 容
第1回目
    オリエンテーション
        人間科学I(人間工学)の目標と具体的な授業内容の紹介
第2回目
    人間工学の考え方
        人間工学の考え方,マン-マシンシステムモデルと人間工学の適用対象
第3回目
    人間の生理特性の基礎
        人間の器官と機能,人間の器官の相互関連モデル,恒常性の維持
第4回目
    人間の心理特性の基礎
        受容器の基本特性,認知過程,反応時間,錯覚,パーソナリティ(感情と情緒,欲求と動機づけ,性格)
第5回目
    人間の身体特性の基礎
        身体寸法とプロポ-ション,関節可動角度,補助動作と作業域,動作経路と動作時間,力(人が力を加える能力)
第6回目
    人間工学設計アプロ-チ
        人間工学設計アプロ-チ,個人差・個人内変動とその対応のしかた
第7回目
    人間工学の技法(1)-身体計測とその応用
        測定の基礎,身体・姿勢計測の基礎,身体寸法情報の機器デザインへの技術応用
第8回目
    人間工学の技法(2)-心理機能の測定と応用
        心理定数の求め方(精神物理学的測定法),質問紙の作成法と既製の質問紙法,心理情報による製品評価
第9回目
    人間工学の技法(3)-生理機能の計測と調査実験計画
        生理機能の種類と計測法,生心理情報による生体負担の評価,人間工学の調査・実験計画の立てかた
第10回目
    マン-マシンインターフェイスの人間工学
        視覚・聴覚機能とマン-マシンインタ-フェイスとの整合,人間と環境の整合
第11回目
    システムの信頼性と安全性
        ヒュ-マンエラ-と異常事態への対応,システムの信頼性,人的信頼性解析
第12回目
    人間情報処理系の人間工学適用事例
        ヒュ-マンインタ-フェイスの人間工学――コンピュ-タ視覚表示装置や視環境を設計するうえで考慮されている人間工学的諸問題の実例を解説
第13回目
    作業システム設計の人間工学適用事例
        快適作業システムの人間工学設計の実例,人間科学Iのまとめ,授業評価
第14回目
    試験
第15回目

使用テキスト
エンジニアのための人間工学/小松原明哲ほか/日本出版サ-ビス/2,864円+税,人間工学講義ノート/阿久津正大/制作本
参考文献
必要に応じて紹介する.
成績評価方法
学期末試験,課題レポ-ト・感想文2通,出席状況より評価する.
履修条件等
関連科目として,人間科学実験を履修していること.

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