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脳の数理

科目
脳の数理
区分
電子情報工学専攻
授業コード
開講期
曜日・時限
単位数
2単位
担当者名
酒井 裕
授業の概要
人や動物の脳は、膨大な情報の中から重要な情報を効率的に抽出し、適切に意思決定するように、経験を通して学習する能力を持っている。現存するコンピュータには、到底実現できない能力である。知覚や行動における様々な興味深い現象を紐解きながら、その脳内メカニズムを探る。
到達目標
知覚や行動におけるいくつかの現象と、その背後にある数理的メカニズムを理解する。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
意思決定と動物行動 選択課題で動物が示すマッチング法則とその数理的解釈について解説
第2回目
強化学習 報酬最大化するような意思決定を獲得するモデルの解説
第3回目
情報源探索の問題 脳が意思決定に用いる情報を如何に選択しているのか、理解するための枠組を討論
第4回目
神経回路における情報源選択 BMI研究と神経回路で行っている情報源選択との関係を解説
第5回目
演習・討論(1) 情報源選択を可能にするメカニズムは何か、自ら考え、討論
第6回目
情報源選択とシナプス学習則1 スパイクタイミング依存シナプス可塑性とその数理的性質を解説
第7回目
情報源選択とシナプス学習則2 情報源選択を可能にするかもしれないシナプス学習則について解説
第8回目
情報源選択とシナプス学習則3関連する実験事実を解説
第9回目
演習・討論(2)新しいシナプス学習則について討論
第10回目
曖昧図形の知覚1曖昧図形に気付くまでの時間が対数正規分布に従うことを解説
第11回目
曖昧図形の知覚2その対数正規分布のパラメータが直線上にのることを解説
第12回目
対数正規分布の性質対数正規分布の数学的表記とその性質を解説
第13回目
演習・討論(3)なぜ、対数正規分布に従うのか、なぜパラメータが直線上にのるのか、自ら考え、討論
第14回目
脳科学への数理的アプローチ数理的アプローチによる脳科学の発展性を考える
第15回目
フリー討論全体の内容を振り返り、自由に討論する

使用テキスト
なし/必要に応じてプリント配布
参考文献
講義時に指示
成績評価方法
演習・討論への取組み姿勢を総合的に評価

更新日:01/10/2008
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