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担当別５０音一覧

科目	技術者倫理論	区分	機械工学専攻
授業コード		開講期	春
曜日・時限		単位数	2単位
担当者名	野渡　正博

授業の概要

「技術者倫理」は工学における新しい知の領域である．技術の進展は，人間に可能な行為を拡大させるとともに，社会や環境に大きな影響を与えてきた．技術者は，その技術の開発において，技術と社会の関係，技術に関する制度・組織のあり方を常に考える必要がある．個々の技術者や企業や組織はどのように行動すべきかについて理論的・総合的に考察し，倫理的な問題を生ずることのないように，それらの成果を社会に反映させなければならない．ABETやJABEEの中でも明記されており，技術者倫理の課題は多い．講義は，院生による内容説明によって進められるので，毎回事前準備（予習）が求められる．

到達目標	技術者が持つべき倫理観について理解を深め，CSR活動を支えるための倫理的行動を理解する．

授業計画	テーマ	内容
第1回目	ガイダンス，「モラルへのとびら」	自己紹介，研究分野，シラバス説明，「モラルへのとびら」の質疑応答，補足．
第2回目	「技術者と倫理」	「技術者と倫理」の質疑応答，補足，視聴覚教材：日経「実践！ビジネス・コンプライアンス　管理者・中堅社員のための遵法の常識　①ビジネス・コンプライアンスのABC（VTR）」２０分，質疑応答．
第3回目	「組織のなかの一人の人の役割」	「組織のなかの一人の人の役割」の質疑応答，補足，視聴覚教材：日経「②ケ－ススタディ　ビジネス・コンプライアンスPART1（VTR）」２０分，質疑応答．
第4回目	「モラル上の人間関係」	「モラル上の人間関係」の質疑応答，補足，視聴覚教材：日経「③ケ－ススタディ　ビジネス・コンプライアンスPART2（VTR）」２０分，質疑応答．
第5回目	「技術者のアイデンティティ」	「技術者のアイデンティティ」の質疑応答，補足，視聴覚教材：日経「④ケ－ススタディ　公正な取引の実現（VTR）」２０分，質疑応答．
第6回目	「技術者の資格」	「技術者の資格」の質疑応答，補足，視聴覚教材：日経「⑤ケ－ススタディ　就業・雇用の問題点（VTR）」２０分，質疑応答．
第7回目	「倫理実行の手法」	「倫理実行の手法」の質疑応答，補足，視聴覚教材：日経「パワ－・ハラスメント①パワ－・ハラスメントとは何か（VTR）」２０分，質疑応答．
第8回目	「注意義務」	「注意義務」の質疑応答，補足，視聴覚教材：日経「パワ－・ハラスメント②パワ－・ハラスメントを生まない職場づくり（VTR）」２０分，質疑応答．
第9回目	「法的責任とモラル責任」	「法的責任とモラル責任」の質疑応答，補足，視聴覚教「環境と技術者」の質疑応答，補足．視聴覚教材：日経「セクハラ　企業の責任と取組み（VTR）」３０分，質疑応答等．
第10回目	「正直性・真実性・信頼性」	「正直性・真実性・信頼性」の質疑応答，補足，視聴覚教材：放送大学「技術者にとって安全性とは何か（VTR）」４５分，質疑応答等．
第11回目	「説明責任」	「説明責任」の質疑応答，補足，
第12回目	「警笛鳴らし（または内部告発）」	「警笛鳴らし（または内部告発）」の質疑応答，補足，視聴覚教材：放送大学「技術者としていかに行動すべきか（３）（VTR）」４５分，質疑応答等．
第13回目	「環境と技術者」，「技術者の財産的権利」	「「環境と技術者」の質疑応答，補足．「技術者の財産的権利」の質疑応答，補足．
第14回目	「技術者の国際関係」	「技術者の国際関係」の質疑応答，補足，視聴覚教材：放送大学「国際社会における技術者の倫理とは何か（１）（VTR）」４５分，質疑応答等．
第15回目	総括	総括

使用テキスト	杉本泰治・高城重厚：「技術者の倫理　入門」，丸善，２００５．
参考文献	黒田光太郎：「工学倫理ノススメ　誇り高い技術者になろう」，名古屋大学出版会，２００４．札野　順：「技術者倫理」，放送大学，２００４．高　巌：「CSR 企業価値をどう高めるか」，日本経済新聞社，２００５．岡本享二：「CSR入門」，日経文庫，２００５．
成績評価方法	各章ごとの要旨発表，レポ-ト課題，討論・質疑応答，授業態度による総合評価．