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知的インスツルメンテーション

科目
知的インスツルメンテーション
区分
電子情報工学専攻
授業コード
開講期
曜日・時限
単位数
2単位
担当者名
後藤 昌彦
授業の概要
 従来のセンシング技術と計測技術は主としてさまざまな物理量を電気量に変換することが中心であった。このことに力点をおいた計測端をトランスヂューサーと称している。一方マイクロプロセッサーとIC技術を利用して造られるAD/DA変換器の急速な発達は今までの状況を一変させた。  第一には,センサ,インターフェース,パソコンを組み合わせた計測システムである。これは,パソコンのプログラムを高度化することにより極めて複雑な処理や,多数のセンサからの信号を高速に処理することなど従来はまったく不可能と考えられていたことを可能とした。またいわゆる仮想計測システムと称したプログラム開発の手間を省いたソフトウェアパッケージも実用化されている。第2にはさらにそのシステムを発展させて,検出端にマイクロプロセッサーを含む小型化された電子回路を内蔵し信号伝送をデジタルでおこなう方式も普及している。いわゆるネットワーク計測である。  このような高度化された計測システムが今後ますます普及発達する情勢にある。このようにソフトとハードが融合してある程度の判断機能を有するシステムが生まれている。本科目では,実例をまじえてこれらを講解する。
到達目標
計測におけるディジタル技術の基礎を習得する。
そのための基礎となるAD/DA変換技術を理解する。そして、シグナルコンディショナー、信号伝送器など、プロセスオートメーション、ファクトリーオートメーションの技術を理解する。第2はコンピューターネットワークにとどまらず計測ネットワークの技術について研究しその技術的背景を理解する。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
イントロダクション 高度化計測とネットワークの概要
第2回目
センサー 高度化された各種のセンサーとその特性
第3回目
フロントエンドとしてのアナログ回路 あらゆる計測の初段には必ずアナログ回路が必要である。ディジタル時代にますます重要性を帯びるアナログ回路。
第4回目
AD変換(1) AD変換の概要とその回路
第5回目
AD変換(2) 計測用の高精度AD変換と、民生用高速度AD変換
第6回目
コンピューターネットワーク概要 コンピューターネットワークとその可能性は
第7回目
ネットワークの構築実習 Windowsによるコンピュータネットワークの構築
第8回目
ネットワーク計測計測用ネットワークとグローバルネットワークを利用した遠隔計測
第9回目
コンピューター制御計測インテリジェント化された計測システムのためのソフトウエア;LabViewの研究
第10回目
計測制御のためのOS計測制御に必要とされるリアルタイム機能を持つOS
第11回目
RTLinux(1)RTLinuxの概要
第12回目
RTLinux(2)RTLinuxのビルド
第13回目
RTLinux(3)RTLinuxのインプリメンテーションの実習
第14回目
計測におけるトレーサビリティートレーサビリティーの概要と不確かさの評価
第15回目
グローバル化の中の計測とIEC/ISO国際化の時代に重要となってくるIEC/ISO規格

使用テキスト
教科書は使わない
参考文献
テーマごとの論文を紹介する
成績評価方法
授業時間ごとの小レポートと最終レポートで評価する

更新日:01/15/2007
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