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日本教育史研究

科目
日本教育史研究
区分
教育学専攻
授業コード
開講期
曜日・時限
春 火/56秋 火/56
単位数
4単位
担当者名
多田 建次
授業の概要
日本教育の近代化および近代教育思想形成過程の研究

わが国第二次大戦後における社会科学研究の第一人者、丸山真男の福沢研究を手がかりに、福沢をはじめとする近代教育思想の特質と問題点について考えます。
到達目標
日本教育の近代化や近代教育思想の特質と問題点を欧米先進国と比較の上で理解することが目標です。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
日本教育史とは 教育学の諸研究の中で日本教育史はどう位置づけられるか
教育学の諸問題を検討する
第2回目
日本教育史概観 わが国の教育・学問・学校の流れ
他国と比較してどのような特徴があるか
第3回目
  〃 教育史上の重要なテーマは何か
外来教育思想の到来を想起する
第4回目
  〃 過去の教育改革を検討する
古代・近代・現代の改革の動向を確認する
第5回目
徳川日本の再発見 世界史上における徳川日本の位置
之までの日本史教育をふりかえっておく
第6回目
  〃     〃
第7回目
徳川社会の枠組 平和・安定・秩序の実現と教育の普及
鎖国などの功罪を考える
第8回目
徳川教育の充実全国的規模での初等・中等・高等教育の整備
西洋教育史と比較する
第9回目
近世思想の特質儒教思想の基本的特質
儒教とは何かを考える
第10回目
近代化の兆し近代化を特徴づける諸要因
徳川社会は単なる封建社会だったのか
第11回目
新思想の胎動徳川期における近代思想の発見
洋学の誕生を思い出すこと
第12回目
世界観の転換洋学の発達と知識人の意識との関連
洋学学習の意義を考える
第13回目
西洋近代との出会い書物によるあるいは留学による異文化体験
直接体験と間接体験の相違を考える
第14回目
西洋文明への対応過渡期における異文化対応のパターン
和魂洋才について考える
第15回目
幕末維新期の諸状況わが国開国をめぐる諸問題
明治維新とは何だったのか

第16回目

日本の近代化
    わが国近代化の特質と問題点
    日本史・世界史をふりかえる
第17回目
洋学者の出現
    明六社の結成とその意義
    明六社とは何か
第18回目
洋学者の啓蒙活動
    政府系洋学者の活動とその制約
    明治初期の政治状況を考える
第19回目
福沢諭吉の登場
    明六社における福沢の位置
    福沢の生涯をつかんでおく
第20回目
福沢の思想形成
    福沢の家庭環境の意義
    「福翁自伝を」読んでおく
第21回目
福沢の学習遍歴
    緒方洪庵適々斎塾での洋学学習
    「福翁自伝を」読んでおく
第22回目
福沢の異文化体験
    幕末における三度の欧米視察
    「福翁自伝を」読んでおく
第23回目
マージナルマン福沢諭吉
    組織に距離をおく福沢の意義
    「異邦人・境界人・仲介人」を読む
第24回目
福沢評価
    福沢評価をめぐる諸問題
    福沢研究史をみておく
第25回目
丸山真男の福沢研究
    丸山真男の福沢研究の概要
    「福沢諭吉の人と思想」を読む
第26回目
  〃
    福沢諭吉の儒教批判をめぐって
    「福沢の儒教批判」を読む
第27回目
  〃
    福沢における学問観の転換
    「福沢における実学の転回」を読む
第28回目
  〃
    福沢の思惟方法と思想構造
    「福沢諭吉の哲学」を読む
第29回目
  〃
    丸山による福沢研究の評価
    加藤尚武らの批判を検討する
第30回目
日本の近代思想
    日本の近代思想の諸特質と問題点を整理する
    明治期の思想状況を考える

使用テキスト
その都度指示します
参考文献
    〃
成績評価方法
レポート100%

更新日:01/25/2007
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