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教育心理学研究

科目
教育心理学研究
区分
教育学専攻
授業コード
開講期
曜日・時限
春 火/56秋 水/78
単位数
4単位
担当者名
大竹 信子
授業の概要
現代の発達心理学の代表的な発達観をを整理し、それぞれの立場を支える実証的根拠となっている研究を検討し、そこでの教育の意義と役割を考察する。さらに、教授・学習に関するいくつかの代表的なアプローチをとりあげ、その人間観、教育の目標、教授-学習過程のプログラムまたは事例を分析・検討する。また、個を配慮して自律的な学びを支援するという観点から、実証的な研究を踏まえて考察する。
到達目標
本授業でとりあげる教育における諸問題について、教育心理学の視点から実証的な研究を批判的に検討し、その考え方と得られた知見を教育実践にどのように活かすことができるかを理解する。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
発達と教育(1) 人間の発達の特質と教育の営みの関連-人間の発達にとってなぜ教育が必要か-
第2回目
発達と教育(2) 発達観によって異なる教育の意義と役割のとらえ方
第3回目
発達の諸要因 発達のモデルと発達に影響する要因を分類する視点
第4回目
発達環境(1) 子どもの発達にとっての環境-互いに影響しあいながらシステムとして働く環境
第5回目
発達環境(2) どのような発達モデルに基づいて発達支援を考えるか
-複数の環境、環境システム間の関係を考える、環境移行の問題など-
第6回目
発達環境(3) どのような発達モデルに基づいて発達支援を考えるか
-複数の環境、環境システム間の関係を考える、環境移行の問題など-
第7回目
教育の目標としての学習(1) 何をどのように学ぶか、学習の諸理論とその人間観を分析・検討する
第8回目
教育の目標としての学習(2) 行動主義のアプローチに基づく教授・学習モデル  
第9回目
教育の目標としての学習(3) 行動主義のアプローチに基づく行動の治療教育
第10回目
教育の目標としての学習(4) 認知論的アプローチに基づく教授・学習モデル  
第11回目
教育の目標としての学習(5) 認知論的アプローチに基づく教授・学習モデル 
第12回目
教育の目標としての学習(6) 状況論的アプローチ・その他に基づく教授・学習モデル   
第13回目
教育の目標としての学習(7) 状況論的アプローチ・その他に基づく教授・学習モデル
第14回目
学校での学び 学校の授業での学びの特質-日常生活場面での学びとの関連
第15回目
学びによって得るもの 学習の転移をめぐる問題

第16回目

学習の動機・動機づけ
    学習の動機・動機づけを分類する枠組みの検討
第17回目
自律的な学び
    自律的な学びの条件
    自律的な学習の支援
第18回目
能力・学力とは
    能力・学力をどうとらえるか
    -個体の能力 vs 関係の中での能力-
第19回目
能力・学力の測定(1)
    能力・学力の測定の目的-誰のため、何のための測定か
第20回目
能力・学力の測定(2)
    能力・学力の測定の方法
第21回目
評価の情報の活用
    能力・学力の評価によって得た情報を教育に活かす
    -評価情報のフィードバック、学習者に何をどのように伝えるか-
第22回目
個人差と教育(1)
    教育の個人差への適応の仕方
    -教育の目標と処遇の選択-
第23回目
個人差と教育(2)
    適性処遇交互作用モデル
第24回目
教師-生徒関係(1)
    教師が生徒をみる視点を形成するもの
第25回目
教師-生徒関係(2)
    教師が生徒をみる枠組みと生徒へのその影響
第26回目
教師-生徒関係(3)
    教師のリーダーシップと生徒へのその影響
第27回目
教室コミュニケーション(1)
    隠れたカリキュラム
第28回目
教室コミュニケーション(2)
    教師の生徒についての認知を生徒はどのようして知るか
第29回目
学校での学びの背景
    学校文化
第30回目
まとめ

使用テキスト
テキストは特に指定せず、授業において適宜、テーマ・トピックに関連のある文献を紹介、または論文を配付する。
参考文献
授業において適宜、指示する。受講者には指示された講読文献を読み、関連文献を調べてレジュメを作成し、内容の報告・発表と討論の課題の提案を行うことを求める。
成績評価方法
授業での報告・発表と討論、およびレポートによって総合的に評価する。

更新日:02/13/2008
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