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教育哲学研究【本年度休講】

科目
教育哲学研究【本年度休講】
区分
教育学専攻
授業コード
開講期
曜日・時限
単位数
4単位
担当者名
石橋 哲成
授業の概要
本講義では、ドイツの代表的な教育学者であり、日本の教育界にも大きな影響を与えたオットー・フリードリヒ・ボルノーの教育思想を取り上げる。
前半は、ボルノー教授が小原国芳の依頼により、自らの全思想を一冊にまとめ、玉川大学出版部より刊行した『人間学的に見た教育学』をテキストとして、ボルノーの教育思想の概観を見、後半では、その著書の中の一部を原文にあたりながら、教育を教育たらしめているものは何なのか、教育実践との関わりの中で吟味していきたい。なお、本年度は、第4章“Die paedagogische Atmosphaere”を中心に進めていく。
到達目標
ボルノーの生涯、教育思想の概略を理解するとともに、原文(ドイツ文)を正確に読み、ボルノーが言う「教育的雰囲気」とは如何なることかを理解する。
授業計画
テーマ
内容
第1回目
ボルノーの生涯と思索(1) 物理学研究から哲学研究への転回、哲学研究の出発
第2回目
ボルノーの生涯と思索(2)    ディルタイ哲学の意味、ハイデッガー思想の意味
第3回目
20世紀初頭のドイツ教育学 生の哲学、改革教育学
第4回目
教育学における人間学的考察法 哲学的人間学の始まり、人間学的解 の教育学への転用
第5回目
人間教育の可能性(1) 教育の必要性、文化的な生物としての人間
第6回目
人間教育の可能性(2) 老年教育、作用による教育
第7回目
教育における連続性と非連続性(1) 実存哲学と教育学
第8回目
教育における連続性と非連続性(2)出会いの教育的な意味
第9回目
危機と新たな始まり(1)危機とは何か?新たな始まり
第10回目
危機と新たな始まり(2)文化批評
第11回目
実存主義の克服(1)実存主義とは何か。実存主義克服の必要性
第12回目
実存主義の克服(2)世界への信頼、理性の役割
第13回目
空間の人間学的究明(1)庇護の空間としての家
第14回目
空間の人間学的究明(2)住むこと、世界への信頼
第15回目
総合的な結論ボルノー教育思想の今日の教育へ示唆するもの

第16回目

Der Begriff der Paedagogischen Atmosphaere
(原文購読および討議)
    教育的な雰囲気の概念
第17回目
   〃
       〃
第18回目
   〃
       〃
第19回目
Der Fruehkindliche Geborgenheit
(原文購読および討議)
    幼児の庇護
第20回目
   〃
       〃
第21回目
   〃
       〃
第22回目
Die Freudige Gestimmtheit des kindes
(原文購読および討議)
    子どもの楽しい気分
第23回目
   〃
       〃
第24回目
   〃
       〃
第25回目
Liebe und Vertrauen des Erziehers
(原文購読および討議)
    教育者の愛と信頼
第26回目
   〃
       〃
第27回目
   〃
       〃
第28回目
Die Geduld
(原文購読および討議)
    教育における忍耐
第29回目
   〃
       〃
第30回目
   〃
       〃

使用テキスト
ボルノー著、浜田正秀訳『人間学的に見た教育学』/玉川大学出版部
O.F.Bollnow, ”Anthropologische Paedagogik” / Tamagawa Univ.Press
参考文献
ボルノー著、石橋哲成訳『思索と生涯を語る』/玉川大学出版部
 
成績評価方法
授業での購読文献の発表と討論、およびレポートによって総合的に評価する

更新日:01/30/2007
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