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品質管理研究

科目
品質管理研究
区分
マネジメント専攻
授業コード
開講期
4S
曜日・時限
秋 水/56
単位数
2単位
担当者名
大藤 正
授業の概要
1950年頃に日本に導入されたQuality Controlは,品質管理と翻訳され,総合的品質管理(TQC)へと発展を遂げ,1980年代には米国が注目するところとなり,品質経営というレベルまでに理論体系が整備された.欧米の企業経営に対する考え方と,日本的経営といわれる我が国の経営に対する考え方には大きな違いがある.本講義では品質を中核とした日本的経営の考え方と,欧米における経営の考え方を比較しつつ,日本のTQCの全体像を鳥瞰し,日本に品質管理を導入したQCリサーチ・グループのメンバーである木暮正夫博士のテキストを読み解くことによって,次世代の品質管理の在り方を研究する.
到達目標
戦後の日本を「ジャパン アズ ナンバーワン」にまで押し上げた日本のTQCを理解する
授業計画
テーマ
内容
第1回目
品質管理とは 使用テキストの全体を把握し,発表担当などを割り当て,今後の指針を示す
第2回目
品質管理の歴史(1) 日本に品質管理が導入された1950年から1980年までの品質管理を理解する
第3回目
品質管理の歴史(2) 高度成長以降,バブルがはじけてからの品質管理を理解する
第4回目
日本の品質管理の特徴(1) 1980年以降に海外から日本に導入された経営管理の方法と日本のTQCの関係を理解する
第5回目
日本の品質管理の特徴(2) 日本から発信された品質管理の特徴を理解する
第6回目
品質管理における日常管理 改善と維持という相矛盾する管理の考え方を日常管理の観点から理解する
第7回目
品質管理における方針管理 日本の品質管理の特徴の一つである方針管理を理解する
第8回目
統計的品質管理の意義SQCといわれる統計的手法を駆使した品質管理の意義を考察する
第9回目
QCサークルの役割QCサークル活動の意義と役割について組織の関係から考察する
第10回目
ISO9000と品質管理国際規格であるISOにおける品質管理の意義を考察する
第11回目
品質管理と品質保証品質管理活動の目的としたの品質保証について議論する
第12回目
維持の管理と改善の管理SDCAサイクルとPDCAサイクルの違いから管理のサイクルを吟味する
第13回目
ITと品質管理情報技術(IT)の進化と品質管理の関係を考察する
第14回目
次世代の品質管理(1)今後の品質管理の在り方について数年後先を検討する
第15回目
次世代の品質管理(2)今後の品質管理の在り方について数十年後先を検討する

使用テキスト
木暮正夫著:「日本のTQC」,日科技連出版社
参考文献
講義中に適宜指示する
成績評価方法
講義中の発言内容と講義への出席状況で評価する.
大学院の授業であるため,各自が積極的に指示した本を事前に勉強し,講義中は疑問点の解消と議論を中心に進めるので,予習と復習の時間を確保すること.

更新日:
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