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脳型コンピュータ特論

科目
脳型コンピュータ特論
区分
脳情報専攻
授業コード
42839
開講期
曜日・時限
秋 木/56
単位数
2単位
担当者名
大森 隆司
授業の概要
脳は多数の神経細胞が同時並列的に行う情報処理の集積として、生存に有用な知能と呼ばれる全体行動を発現させる情報処理装置と考えることができる。その情報処理原理を理解して計算モデル化することは、現在のコンピュータの限界を超えた新しい知能システムおよびその計算原理としての脳型コンピュータへの道を開く。本講義は、最新の脳の情報処理原理について解説し、ロボット知能などの情報処理装置としてそれを実現するための最新の研究について紹介する。
到達目標
脳が行なう「心の情報処理」の研究の現状を知り,手段としての計算モデルの考え方を理解する.
授業計画
テーマ
内容
第1回目
導入:脳型の情報処理 人間という行動主体,脳という情報処理装置,神経回路という計算媒体
第2回目
認知と行動の計算 Ⅰ 認知行動と脳回路の関係,脳と行動,機能局在
第3回目
認知と行動の計算 Ⅱ 脳というシステム,局所機能と全体機能,統御機能のシステム論
第4回目
神経回路モデル Ⅰ パーセプトロン,現象と計算の対応,シミュレーション演習,
第5回目
神経回路モデル Ⅱ 競合学習,計算式と振る舞いの対応,シミュレーション演習
第6回目
神経回路モデル Ⅲ 自己組織化,計算式と振る舞いの対応,シミュレーション演習
第7回目
神経回路モデル Ⅳ 階層ネットワーク,計算式と振る舞いの対応,シミュレーション演習
第8回目
神経計算とモデル論モデル論,モデルはどう使うものか?,抽象化と適用と説明と予測
第9回目
認知の計算モデル Ⅰ認知現象の解析と表現,脳現象としての説明可能性,使ってよい機能,分散表象と計算
第10回目
認知の計算モデル Ⅱ動的問題解決,機能部品組合せモデル,局所回路と全体統御,パターン的処理とシンボル機能の創発
第11回目
認知の計算モデル Ⅲ意図推定,行動と意図と予測,他者モデル,自己モデルの転用,
第12回目
認知の計算モデル Ⅳ運転の認知過程のモデル化,運転という現象,視線の動きのモデル,Saliencyと認識と意思決定
第13回目
認知の計算モデル Ⅴ他者の存在と主体性,行動に見る他者の存在,意思決定する他者のモデル化,
第14回目
脳型コンピュータとはコンピュータとは何か,脳型であるということ,心の計算の理解と実装,
第15回目
脳型コンピュータとは認識・プランニング・意思決定・行動生成,次世代のコンピュータに向けて

使用テキスト
参考文献
成績評価方法

更新日:02/12/2007
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