授業の概要 | 波動には,水や空気中の音波,固体中の弾性波,電磁波,光波など,多くの種類があり,工学や物理学の分野に深い関わりをもっているばかりでなく,原子・分子などのミクロな世界の現象を記述する量子力学においても重要な役割を果たしている。最近,マイクロ波帯周波数の弾性表面波(SAW)を用いた様々な信号処理機能デバイスが移動体通信の分野で注目されている。本講義では,前半において音響デバイスの基本概念を英文教科書を用いて輪講形式で学ぶ。講義の後半では,SAWについて信号処理デバイスへの応用に観点をおいて,伝搬特性,モード結合理論による特性解析方法,デバイスへの具体的な適用例などを系統的に講義する。 |