授業の概要 | 哲学は「哲学とは何か」から始まり、存在事象全体へと拡大していくが、現代というきわめて多種多様な考え方、見方、また、多次元的な価値観の叫ばれる状況の中にあって哲学はそれに対して果たしていかなる役割を担いまた果たしうるのか、といった意味での、哲学の存在理由からはじめて、そこに哲学が哲学独自の性格上提出しうる課題をとりわけ現代における哲学主張を概観しつつ究明していく。特に、存在、愛、悪、善、価値、言葉、自我、実存、宗教、科学、心身、他者、自由、運命、正義、生命、時間などといった概念に注意を払いながら検討していく。 |